2026年5月14日から募集開始した個人向け国債・変動10年(第194回債)の金利は「1.67%」です。
今回は、個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。

個人向け国債・変動10年を「金利1.67%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合の6カ月後の利息の計算は以下のとおりです。
【半年後にもらえる利息】
・100万円×1.67%×1/2(半年間であるため)=8350円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「1696円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10年を金利1.67%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「8350円-1696円=6654円」となります。
個人向け国債「変動10年」は、金利上昇期に注目される「守りの資産」
個人向け国債には、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類があります。
今回ご紹介する「変動10年」は、半年ごとに金利が見直される「変動金利型」の国債です。満期は10年ですが、金利環境に応じて受け取る利息が変わるのが特徴です。
金利は、10年国債の市場金利をもとに決まり、「基準金利×0.66」で計算されます。そのため、市場金利が上昇すれば、受け取れる利息も増える可能性があります。一方で、金利が下がる局面では利息も低下するため、「ずっと同じ金利ではない」という点には注意が必要です。
個人向け国債のメリット
個人向け国債のメリットを4つ見てみましょう。
●メリット1:元本割れリスクが比較的低い
個人向け国債は、日本国が発行する債券です。株式や不動産のように価格変動で大きく損をする仕組みではなく、国の信用をもとに元本と利息が支払われます。もちろん絶対安全とは言い切れませんが、相対的に「守り重視」の金融商品といえます。
●メリット2:最低金利0.05%が保証されている
「変動10年」「固定5年」「固定3年」は、いずれも年0.05%の最低金利保証があります。たとえ市場金利が低下しても、利息がゼロになることはありません。
●メリット3:1万円から購入できる
個人向け国債は1万円から、1万円単位で購入できます。銀行や証券会社、ゆうちょ銀行など、取り扱う金融機関も多く「まずは少額で始めてみたい」という初心者にも利用しやすい商品です。
●メリット4:1年経過後は中途換金も可能
個人向け国債は、発行から1年経過すれば、満期前でも1万円単位で中途換金できます。現金が必要になった際も柔軟に対応できます。その際、直近2回分の利息(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる点に注意が必要です。
なお、災害時や購入者死亡時などは、1年未満でも換金できる特例があります。
個人向け国債のデメリット
次は、個人向け国債のデメリットを4つ見てみましょう。
●デメリット1:インフレに弱い面がある
個人向け国債の金利は、物価上昇率と直接連動するわけではありません。そのため、インフレ率が国債の金利を上回る状態が続くと、実質的には「お金の価値」が目減りする可能性があります。
資産を守るには、株式や投資信託なども含め、分散投資を検討することも大切です。
●デメリット2:原則1年間は換金できない
個人向け国債は、購入してすぐには換金できません。
発行から1年間は原則として中途換金不可となっており、1年以内にお金が必要になる場合などには向かない面があります。国債を購入するときは、その点をよく考え、余裕資金で行うことが大切です。
●デメリット3:NISA(少額投資非課税制度)で購入できない
個人向け国債は、NISA口座では購入できません。そのため、受け取り利息には20.315%の税金がかかります。
ただし、遺族年金を受けることができる妻である方や、身体障害者手帳の交付を受けている方などは、「障害者などの非課税貯蓄制度(いわゆるマル優、特別マル優)」の適用を受け、非課税とすることができます。
●デメリット4:売却益は期待できない
個人向け国債は、購入時も満期時も基本的に額面金額100円につき100円で扱われます。株式のように「値上がり益」を狙う商品ではなく、利益となるのは受け取り利息のみです。
1万円から、自分のペースで始められる
まとまった余裕資金を一度に動かすのは勇気がいりますが、個人向け国債は「1万円」からスタートできます。また、ネット銀行や証券会社から手軽に購入できるため、毎月の余剰分で少しずつ買い足していくような、柔軟な運用が可能です。
この機会に、買ってみようと思った方は、財務省が発表している取扱金融機関(2026年5月時点・876カ所)をチェックしましょう。







