国債・債券

金利上昇に備える!個人向け国債「変動10年」の魅力

金利の上昇が意識される中、注目されているのが変動金利型の個人向け国債です。市場金利に応じて利息が変わる仕組みで、将来の金利上昇に備えやすいのが特徴です。初心者にも分かりやすく、そのメリットと注意点を解説します。※サムネイル画像:PIXTA

田代 昌之

田代 昌之

資産運用・ビットコイン ガイド

1979年生まれ、中央大学文学部卒業。新光証券(現みずほ証券)やシティバンク、投資助言会社などでアナリスト業務やコンプライアンス業務を経験したのち、暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事。2026年よりIRコンサルティングを手掛けるU's企画に参画。

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個人向け国債・変動10のメリットとは?(画像:PIXTA)
個人向け国債・変動10のメリットとは?(画像:PIXTA)

個人向け国債の「変動10年」は、10年満期の変動金利型商品で、適用利率が半年ごとに見直されます。簡単に言うと、「世の中の金利に合わせて、自分の受け取る利息も変わる」商品です。国が発行する債券であり、元本割れしにくい安全性の高い商品です。

個人向け国債・変動10のメリットとは?将来の金利上昇に備えられる?

個人向け国債の変動10年は、金利が上がったときに有利になる点が最大の特徴です。

例えば、現在のように適度なインフレが進んだり、中央銀行が利上げを行ったりすると、市場金利は上昇しますが、それに合わせて受け取る利息も増えていきます。そのため、将来の金利上昇に備えたい人にとっては安心感があります。また、最低金利が設定されているため、極端に利息がゼロに近づくことはありません。

一方、金利が下がると当然ながら利息は減ってしまいます。固定金利型のように利回りが確定しているわけではないため、将来どれくらいの利息がもらえるかははっきりしません。また、金利が上昇するまでには時間がかかることもあり、短期間で大きな利益を得るような商品ではありません。途中解約については固定型と同じで、直前2回分の利子が差し引かれます。

今後の市場環境としては、物価上昇が続き、金利が徐々に上がっていくような局面では、変動金利型のメリットが発揮されやすくなります。日本でも長く続いた低金利からの転換が意識されている中では、有力な選択肢といえるでしょう。一方、景気が悪化して再び金利が下がる状況となった場合には、受け取る利息も減少します。

このように、変動金利型は「金利上昇に備える商品」と考えると分かりやすいです。将来の金利動向が読みにくい場合には、固定型と組み合わせて保有することで、バランスよくリスクを分散することも有効な考え方です。

■個人向け国債・変動10の商品情報

・満期:10年

・金利:変動金利(半年ごとに見直し、最低金利0.05%保証)

・購入単位:1万円から(1万円単位)

・発行:毎月発行(発行日は毎月15日前後)

・中途換金の要件:発行から1年経過後に可能(直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる)

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