どっちがお得か比べてみた!

安全性重視のお金の預け先といえば、定期預金と個人向け国債。どちらも元本が実質的に保証されていて、預入・購入時点では金利が普通預金より高く、「家計の貯蓄のベースとなるもの」です。さて、いったいどちらのほうが「お得」なのでしょうか。比べてみましょう。

※実際の金利はその時々で異なりますが、基本的な考え方は変わりません。ご自身が検討中の国債や預金を、記事にならって比較してみてくださいね。


固定5年・3年 vs ネット定期預金5年・3年

個人向け国債はどこで買っても金利は同じですが、定期預金の金利は金融機関によって異なります。そこで、2017年9月発行の個人向け国債 固定5年・3年、2017年8月7日現在の都市銀行のスーパー定期、オリックス銀行のeダイレクト定期預金 5年・3年を比較してみました。
個人向け国債5年・3年VS定期預金

※個人向け国債は2017年9月発行分。銀行金利は2017年8月7日現在。定期預金は半年複利で計算。個人が試算したものであり、内容を保証するものではありません。実際の金額は金融機関に確認してください。


こうしてみると、個人向け国債の金利は都市銀行など一般的な定期預金の金利よりも有利ですが、ネット銀行の中には個人向け国債よりも高い金利をつけている銀行もある、という現状がわかります。有利な銀行を探してみる価値はありそうです。

実は2017年8月7日現在、個人向け国債よりも高い金利をつけている銀行は数行しか見つけられませんでした。しかも、見つけた中で最も高金利のオリックス銀行の定期預金は100万円以上でないと利用できません。多くの人は、ボーナス時期でもそんなにまとまった金額を一度に預けることはなかなかないでしょう。その点、個人向け国債は1万円から、多くの銀行の定期預金は1円から預けられますので利用しやすいですね。


3年で中途解約すると……?!

では、満期が来る前に解約した場合はどうでしょうか。5年満期のものに預け、それを3年で中途解約した場合をみてみましょう。個人向け国債の場合は、解約時に受取る金額から「直前2回分の税込利子相当額」が解約のペナルティーとして差し引かれます。定期預金の場合は、預け入れのときにさかのぼって、当初の金利よりもずっと低い「中途解約利率」で利息が計算されてしまいます。
5年物を3年で解約した場合

※個人向け国債は2017年9月発行分。定期預金は2017年8月7日現在。個人が試算したものであり、内容を保証するものではありません。実際の金額は金融機関に確認してください。


この記事はこれまで数回更新していますが、2015年末まではこの比較をすると有利不利が逆転して、ネット銀行よりも個人向け国債のほうが有利だったのですが…。もともとの金利にかなりの差があるために、逆転が起こらなくなってしまいました。多くの銀行の場合、もともとの金利が低い上に、中途解約をすると利息がかなり減ってしまいますので、3年で解約するかもしれないのであれば、最初から3年満期のものに預けるほうが得策です。個人向け国債でも、固定5年を3年で中途解約するよりも、固定3年を満期まで持っていたほうが利息は多くなります。

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