ビーチ/ビーチリゾート関連情報

神秘のモロカイ島ってどんなところ?(2ページ目)

モロカイ島ときいて、それがハワイ諸島のひとつの島だとピンとわかる方はハワイ通。これまでハワイへは数回訪れていますが、はじめて足を踏み入れたモロカイ島について、お話しますネ。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

世界に自慢できる大きな自然が島に凝縮!



673平方キロメートルのさほど大きくはない島には、驚くほど大きな自然に溢れています。“世界最大”や“ハワイ最古”、“ハワイ最長”など形容詞もビッグ! とはいえ、仰々しい観光スポットではなく、あくまで自然の一部としてさりげなくあるのです。ハワイの自然の大きさに圧倒される体験となることでしょう。

フラ生誕の地にて。クムフラのレイモンドさんが踊りを捧げる
■フラ発祥の地
クムフラ(フラの先生)の方に特別に連れて行ってもらったフラ発祥の地は、遠くに海が見える小高い丘の上にあります。草原の中にぽつりと細い柱で組んだやぐらが2ヵ所と、石組みのステージが設置されていました。この聖域に入る前にはきちんと自己紹介を行い、訪問の目的を伝えるチャントを唱えます。
カ・フラ・ヒコという一大祝賀がここで開催され、各国からフラを行う方々が集まり、競うのではなく、神に捧げるための踊りをここで披露します。この日は誰でもウェルカム!
クムフラのレイモンドさんの話では、フラは歴史を伝えるもの。いつ、何が、どこでなど、すべての質問に対して答えがあるのだそうです。そして300あまりあるステップ(クイ)には、タロイモを掘り起こす仕草や網を撒くような仕草、戦うときの足の歩みなどがベースになっているとか。フラ、深いです。


海況が芳しくない中、出船。かなり揺れて到達した断崖
■世界最大の落差の断崖
島の北東部にある“パリ”(崖)は世界最大の落差。トレッキングで行くことの方がポピュラーですが、海況が許せば、船をチャーターして海からその偉容を拝むのも一興。そそり立つ断崖の迫力は圧倒的で、むき出しの岩肌のあちこちに滝が白糸のように流れ、壮大な光景の中にも美しさがあります。
海からハワイ最古の村のひとつ、ハラワ渓谷も望めます。ここには地元の人いわく60あまりのヘイアウがあり(ガイドブックでは3ヵ所となっていますが)、タロ芋も栽培されていたのだそうです。海から見ると、緑深い渓谷が切り込んだあたりに滝が伝い、どこかスピリチュアルな雰囲気です。


4km続くパポハクビーチ。ポハクとは岩の意味で、ビーチロックが波打ち際に
■ハワイ最長のビーチ
島の西端にあるパポハクビーチはハワイ最長のビーチとされています。キアヴェの林を抜けると、一直線に金色のビーチが約4km伸びています。広いビーチにぽつりぽつりと4~5人がいるだけで、地元の人いわく「今日は混んでいる!」と言うほど、混雑とは無縁な存在です。
パポハクビーチの先のディクシーマル・ビーチは穏やかな入り江。海水浴やシュノーケリングにおすすめです。


ヤシの実を届けてくれるホオレファ郵便局
■ヤシの実が郵送できる郵便局
モロカイ島でやりたいことといえば、おそらく世界でここだけ(?)のポスト・ア・ナッツ! ホオレファ郵便局でヤシの実にメッセージを書いて送ることができます。一画に置かれた無料のヤシの実に宛名やメッセージを書き、目方に応じた郵送費用を支払い、スタンプを貼ってもらうだけ。米国内はもちろん、海外郵送もOK。ポストにヤシの実が届くなんて、ちょっとワクワクしませんか?


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