バリ島の隠れ家ホテル、ザ・サンディ・パラ

便利なロケーションにありながら、静けさに包まれたホテル

“隠れ家”というフレーズは使い尽くされている感があるのですが、ここザ・サンディ・パラは、正真正銘（？）の隠れ家ホテルです。新しいリゾートが続々と生まれているバリ島で、「隠れ家、発見！」というワクワクした気分は久しぶり。先日、ここのホテルの海辺のレストラン、マ・ジョリへ行った折にマスタースイートルームを拝見したのですが、もう一目惚れしてしまいました。これだけのクォリティがあって、リーズナブルな室料、お値打ちです。

波乗りの神様ジェリー・ロペスがかつて住んだ地

インドネシアのアートワークで飾られた海辺のレストラン

「ザ・サンディ・パラ」とは、サンディ＝目印、パラ＝ナツメグの意味。かつてこのホテルの前に広がるジャーマンビーチに、ドイツ人がナツメグの木を目印に上陸していたことが自名前の由来なのだそうです。
こんもりと茂る木立に守られ、目の前はビーチ。鳥のさえずりと波音が心地よく、喧騒とは無縁な、なんて理想的なロケーション！　それでいて、南部ビーチエリアのクタよりも空港寄りのトゥバンにあり（トゥバンの中で唯一のラグジュアリータイプ）、ディスカバリー・ショッピングモールやクタ・スクエアへも徒歩圏内と、外へ遊びに出掛けるにも便利です。
ちなみに、レストラン近くのガジュマロの大木の下に、サーフィンがバリ島へ持ち込まれた1970年代頃、レジェンド・サーファーのジェリー・ロペスが小屋を建てて暮らしていたとか。

味・雰囲気ともによし！のオーベルジュ的リゾート

海にせり出すようなパーゴラの下の席がおすすめ

女性誌などのバリ島のレストラン紹介で見かける「マ・ジョリ」。宿泊ゲストのみならず、外からもこのレストランを目当てに訪れるほどの評判です。
まず、雰囲気がすばらしい！　目の前の大海原が広がる、海辺のロケーション。ローマ風のパーゴラの下に卓を並べたエリアでは、サンセット時、会話も忘れて見入ってしまうほどの美しさです。ほかにアランアランで屋根を葺いたインドネシアのアートワークがみごとなオープンエアのダイニングエリアもあります。

メインも素晴らしいけれど、ぜひデザートもご賞味を

料理はフレンチ＆インターナショナル・ファインダイニング。南フランスのツールズ出身のシェフ、パトリック・マーティ氏は、これまでにインドネシアで10数年経験を積み、ホテル勤務時代にアワードを獲得した腕の持ち主。彼の技が注ぎこまれた皿の数々は、見た目にも美しく、味は奥行きがある繊細さを持ち、素直においしいです。

大木とバリの寺院の脇にあるビーチ・バーでは夕暮れ時、たっぷりとヒゲをたくわえたヨーロピアンのおじいさんがカクテルをすすっていたりして、雰囲気あります。


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