社会ニュース

大谷翔平が語る「二刀流の良さ」を解説!ピッチャーとバッター、両方を担うからこそ可能とするもの

ピッチャーとしてもバッターとしても類いまれ活躍を見せる大谷翔平選手。どちらかいっぽうでも極めるまでの道は険しいというのに、両方のポジションを担う大谷選手は、「二刀流」のメリットをどう考えているのでしょうか。※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

大谷翔平が語る「二刀流の良さ」 ※画像出典:PIXTA
大谷翔平が語る「二刀流の良さ」 ※画像出典:PIXTA

ピッチャーとバッター、どちらのポジションでも超一流の大谷翔平選手。両方のポジションで次々と偉業を達成する大谷選手は、唯一無二の存在と言っても過言ではありません。

とても真似できない……と考えるのは自然なことですが、大谷選手が考える「二刀流」の道には、身近で実用的なメリットが隠れています。
 
今回は西沢泰生さんの著書『大谷翔平はなぜ、壁を越えられるのか?』から一部を抜粋し、大谷選手が語る「二刀流」のメリットをご紹介。2つの強みを持つことの利点を知り、仕事や私生活に生かしてみてはいかがでしょうか。

<目次>

大谷が考える「二刀流の良いところ」

元プロ野球のピッチャーだったあるOBは、「先発で投げた翌日、自分は立ち上がるのもやっとだった。大谷のように、翌日からも試合に出続けて、次の登板の前日もずっと試合に出るなんて考えられない」と言っています。今さらですが、プロ野球でピッチャーとバッターの二刀流をやるのは、本当にたいへんなことなのです。
 
さて、ここでクエスチョン!

Q.実際にやるのはたいへんな二刀流。さて、そんな二刀流について、「メリット」を聞かれたとき、大谷は何と答えたでしょう?
ヒント:「二刀流のいいところは○○です」と、即答でした
 
A.「投手として打たれても、打者としてやり返せるのが、二刀流のいいところです」

たしかに、ピッチャーとして3点を取られても、打つほうで満塁ホームランをかっ飛ばせば、思いっ切りやり返せます。これぞ二刀流の真骨頂。
 
あと、もうひとつ、この質問をされたときの大谷は、おそらくまだあまり認識していなかった、二刀流の大きなメリット。それは、どちらか片方の刀が使えなくなったときに、もういっぽうの刀は続けて使うことができるということです。
 
こののちメジャーに行ってから、大谷はトミー・ジョン手術によって、1シーズン丸々、登板できないという経験をします。もし、投手専任だったら、1年間、まったくチームに貢献できなくなるところだったわけです。しかし、幸いにも二刀流だったおかげで、バッターで1年間、チームに貢献することができました。
 
これには大谷も、「もし、(二刀流ではなくて)ピッチャーだけだったら、精神的にきつかったと思う」と言っています。
 
この二刀流の考え方をビジネスの世界に生かすと、たとえば、営業でありながらマーケティングにも強いとか、エンジニアでありながらプロジェクトマネージャーもこなせるとか、1人で得意分野を複数持つというイメージでしょうか。
 
もちろん、ひとつの道でスペシャリストになるのも悪くはありません。しかし、変化が激しく、確実なものが何ひとつない現代のビジネス界においては、武器となる刀を2本持つことはリスクヘッジとなり、安心、安定、そして、自信につながります。
 
ちなみに、私自身もかつて、会社員時代に本を出版するようになった頃は、会社員と作家という二足の草鞋を履く二刀流でした。
 
その後、執筆活動のほうが忙しくなり、会社を退職して、一時期、「作家1本」になりましたが、その後、ある知人から、本のライティング(本の著者をインタビューして本の原稿にまとめる)のお仕事に声をかけていただいたことをきっかけに、年に何冊かは、ほかの著者の本のお手伝いをするようになりました。
 
そんなわけで現在の私は、「自分の本の執筆」と「ほかの著者の本のお手伝い」という二刀流。メリットとして感じていることは、やはり安心感でしょうか。

同じ二刀流の記録を持つベーブ・ルースの言葉

さて、大谷はこのように、二刀流にメリットを感じ、心から楽しんでいます。しかし、前述のように、プロ野球での二刀流は、本来、ものすごくたいへんな重労働なのです。その証明のひとつが、元祖二刀流のベーブ・ルースの言葉です。
 
もともと年間20勝を超えるピッチャーだったルースでしたが、まだ外野フェンスを越えるホームランが珍しかった時代に、特大のホームランを放つバッティングセンスが評価されて二刀流に。しかし、2ケタ勝利2ケタホームランをやったのは1918年のみ(13勝11本塁打)。この年にルース自身がこう言っているのです。
 
「今シーズンはまだなんとかなったよ。(中略)だけど、こんなことを何シーズンも続けられるとは思わない」
 
あからさまに「二刀流なんて無理」と言っていて、ときには「手首が張る」と仮病(たぶん)まで使って投球を拒否することもあったといいます。そんなわけで、1920年以降、1935年の引退までに登板したのはわずか5試合だけでした。
 
大谷は、そんな二刀流を楽しんでいる時点で、すでに稀有な存在なのです。

西沢 泰生(にしざわ・やすお)プロフィール
1962年生まれ。「パネルクイズ アタック25」「クイズタイムショック」などのクイズ番組に出演し優勝。就職後は、約20年間、社内報の編集を担当。2017年からは専業作家。著書の累計発行部数は60万部を突破。主な著書に、『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』、『大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言』『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』など。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます