
あなたは宝くじを買ったことはありますか? 年末になると話題になる「年末ジャンボ」以外にも、「バレンタインジャンボ」「ドリームジャンボ」「サマージャンボ」「ハロウィンジャンボ」と年に5回程度発売されますが、実際のところ、1等が当たる確率を考えたことはあるでしょうか。
身近な話題を入口に、子どもから大人まで楽しみながら「数」の不思議を体感できる『数字がわかれば世界がわかる! すごすぎる数の図鑑』(渡邉究著)より、数学を学習したことがある大人も実はよく知らない「年末ジャンボ宝くじ」の当選確率に関する問題をご紹介します。
Q. 年末ジャンボ宝くじの1等が当たる確率は?
宝くじを買ってお金持ちになりたい!と思ったことはありますか? 宝くじはどのくらいの確率で当たるのでしょう? 2024年の年末ジャンボ宝くじを例に、当たる確率を考えてみましょう。
A. 年末ジャンボ宝くじの1等が当たる確率は「2000万分の1」
年末ジャンボ宝くじの1等、7億円が当たる確率は、なんと2000万分の1!
さらに、1等1本につき前後賞(1億5000万円)は2本あるので、当たる確率は1000万分の1です。
「1万くらいなら当たるでしょ?」と思っているかもしれませんが、1万円が当たる確率も1000分の1と決して高くありません。
1枚宝くじを買うと、大体いくら当たるかを表す「期待値」という考え方を高校で学びます。年末ジャンボ宝くじの期待値を計算してみると、約150となります。これは、300円の宝くじを1枚買うと、150円くらい当たることが期待できるということです。ただし、実際には多くの場合は0円で、ごくまれに高額が当たることで平均が約150円になります。
確率を考えると、簡単には当たらないことがわかります。それでも多くの人が期待を込めて宝くじを買っているのです。
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渡邉 究(わたなべ・きわむ)プロフィール
中央大学理工学部数学科 准教授。専門は代数幾何学。1984年、横浜市生まれ。2010年、早稲田大学大学院基幹理工学研究科博士課程(数学応用数理専攻)修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員として早稲田大学および東京大学で研究に従事した後、埼玉大学理工学研究科助教を経て、2020年より現職。2018年度日本数学会賞建部賢弘賞特別賞を受賞。大学では代数学に関する講義を担当する一方、XやYouTubeなどのSNSを通じて、大学数学や研究生活を積極的に発信。数学の魅力を広く伝えることを目指している。






