うつ病

Q. チョコレートを食べると、憂うつ感が軽くなるのはなぜ?

【精神科医が回答】チョコレートを食べると気分が落ち着くのはなぜ? チョコレートに含まれリラックス効果をもたらすテオブロミンや、幸福感に関わるエンドルフィン、セロトニンの働きについて、分かりやすく解説します。(※画像:Shutterstock.com)

中嶋 泰憲

中嶋 泰憲

メンタルヘルス ガイド

精神科医

慶応大学医学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。留学先でのカルチャーショックから、自身も精神的な辛さを感じたことを機に、現代人のメンタルヘルスの重要性を悟りました。精神病院の現場から、みなさまの毎日の心の健康管理にお役に立てるよう、メンタルヘルスに関する情報発信を行っていきます。

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Q. チョコレートを食べると、憂うつ感が軽くなるのはなぜ?

チョコレートを食べる人

チョコレートを食べると気分がよくなる? 考えられるその理由とは

Q. 「少し憂うつな気分で落ち込んでいるとき、チョコレートを食べるといつも気持ちがすっと軽くなって、前向きになれる気がします。これは単に私が甘いもの好きだからでしょうか? チョコレートの成分に理由があるのでしょうか?」

A. チョコレートに含まれる複数の成分が、気持ちに影響している可能性があります

チョコレートを食べて気分がよくなるのは、単なる味覚の満足感だけではありません。チョコレートに含まれている複数の成分が、脳や神経に働きかけているためと考えられます。

まず、チョコレートの原料であるカカオには「テオブロミン」という成分が含まれています。これはカフェインに近い性質を持つ成分です。カフェインよりも緩やかに作用し、自律神経を調節してリラックスさせてくれる効果があります。また、脳内麻薬とも呼ばれる「エンドルフィン」の放出を促す作用があります。幸福感や多幸感をもたらし、憂うつな気分を和らげてくれる物質です。

さらに、チョコレートには精神を安定させる神経伝達物質「セロトニン」の合成を助ける働きもあります。セロトニンが不足すると、イライラや気分の落ち込みを招きやすくなります。チョコレートを摂取することでこれらが改善され、心が落ち着く作用があるのでしょう。

ただし、気分が晴れるからといって過剰に摂取すると、糖分や脂質の取り過ぎにつながります。急激に血糖値が上がることで、逆に気分が落ち込みやすくなるリスクもあるため、注意が必要です。高カカオのものを選んだり、少量をゆっくり味わったりすることで、上手にメンタルケアに取り入れてみてください。

さらに詳しく知りたい方は、「チョコを食べると幸せな気持ちになるのはなぜ? 憂うつな気分や恋愛感情への作用とは」をあわせてご覧ください。
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