1:『架空の犬と嘘をつく猫』2026年1月9日公開
高杉真宙が『愛に乱暴』の森ガキ侑大監督とタッグを組んだ映画『架空の犬と嘘をつく猫』。バラバラの家族のつながりを描いた作品です。次男を亡くしたショックのあまり空想の世界で生きる母(安藤裕子)、そんな母を裏切り浮気している父(安田顕)、出ていってしまった姉(向里祐香)。そんな中、長男の山吹(高杉真宙)は本音を隠し、あるうそをつき続けることで、バラバラな家族とつながろうとしていたのです。
家族みんなが幸福度ゼロの顔をしているのですが、どこか共感できるのは家族の事情にリアルがあるから。高杉真宙は役の芯をつかみ、丁寧な演技で山吹の感情をスクリーンに染み込ませていく。ある人物の葬式後、バスの車中の山吹と妻(伊藤万理華)のやりとり、それを静かに見守る家族の姿が最高です!
監督:森ガキ侑大
2:『ウォーフェア 戦地最前線』(2026年1月16日公開)
イラク戦争の特殊部隊の実話を映画化。『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のアレックス・ガーランド監督が観客を戦場に送り出すような体験型映画です。アルカイダ幹部の監視と狙撃を目的に、危険地帯ラマディで任務についた特殊部隊8名の兵士。敵兵からの先制攻撃をきっかけに戦場と化す街。その戦いの向こうには何があるのでしょうか。
アレックス・ガーランド監督が特殊部隊で活動していた元軍人レイ・メンドーサと共同監督で作り上げた力作。部隊が突撃するのが普通の住宅地というのが怖い。確実にアルカイダ幹部の家かどうか特定できていないのに仕掛けていったりして、やることが乱暴すぎる。殺し殺されを繰り返す戦争の馬鹿馬鹿しさと恐ろしさ、人間の愚かさを描いた力作です。
監督:アレックス・ガーランド、レイ・メンドーサ
3:『恋愛裁判』(2026年1月23日公開)
アイドルが恋愛禁止のルールを破ったとして所属事務所から訴えられるという衝撃的な作品。第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に出品された話題作がいよいよ公開です。人気アイドルグループ、ハッピー☆ファンファーレのセンターを務める真衣(齊藤京子)は偶然、大道芸人をしている中学生時代の同級生・間山(倉悠貴)と再会し、恋に落ちます。しかし、契約書に明記されていた「恋愛禁止条項」を破ったとして彼女は所属事務所に訴えられ、法廷で闘うことになるのです。
アイドルの恋愛をテーマに取り上げ、これほどリアルにメスを入れた映画は初ではないでしょうか。恋愛という心の動きまで契約で縛るアイドル業界、アイドルビジネスの裏側と彼女たちの本音などを赤裸々に描き、かなり攻めている作品。主演の齊藤京子が大健闘しています。
監督:深田晃司
4:『ヒグマ!!』(2026年1月23日公開)
2025年に熊が各地に出没したことによる被害を考慮し、公開延期になっていた鈴木福主演映画『ヒグマ!!』がいよいよ公開です!特殊詐欺による被害で借金を背負ったまま自殺した小山内(鈴木福)の父。小山内は父の借金を返すために闇バイトをせざるを得なくなります。そのバイトは森の中である女性を殺害して遺棄すること。しかし、森の中で小山内が遭遇したのはヒグマ!
福くんがピンク髪のホストになったり、闇バイトでヒグマに襲われたり、“新しい鈴木福”が存分に見られる怪作! 改めて熊の怖さを思い知らされたことはよかった。現実の熊はくまのプーさんみたいにハチミツをなめているだけではないですからね! 鈴木福×ヒグマのスリリングな対決をぜひ!
監督:内藤瑛亮
5:『ランニング・マン』(2026年1月30日公開)
スティーヴン・キングのデスゲーム小説の傑作を映画化。主演は『トップガン マーヴェリック』に出演して以来、スター街道爆進中の俳優グレン・パウエル。命を懸けた壮絶な追いかけっこ映画です。重病の娘の医療費を稼ぐために「デスゲーム」のリアリティーショーに挑戦することになったベン(グレン・パウエル)。30日間逃げ切れば大金が手に入るけれど、街中に指名手配犯のように挑戦者の顔が掲示され、懸賞金を狙った通報者やドローンに見つかると、その情報を得た殺人ハンターが追いかけてくるのです。
人気バラエティー番組『逃走中』(フジテレビ)の命懸けバージョンみたいな追いかけっこ映画。グレン・パウエルの明るいキャラがユーモアを醸し出し、ムキムキの肉体をお披露目するシーンも多く、壮絶アクションの中にコミカルな要素もあるので楽しくノリノリで鑑賞できます。こういう映画を作らせたらハリウッドは強い! スリリングかつスカッとしたエンタメの快作です。
監督:エドガー・ライト












