先日、待望の小笠原へ行ってまいりました。
ご存知の方も多いでしょうが、現在のところ、小笠原へは船でしかアプローチすることができません。東京の竹芝桟橋から片道25.5時間。小笠原は東京都でありながら、世界でいちばん遠い都内かも知れません。しかも月に5~6回の航海しかなく、1航海6日間の日程でも現地滞在はわずか3日間。けれど、かなり濃厚な日々となりました。
拠点となったのは、父島。小笠原丸が発着するメインの島です。
まず、体験したのは、ドルフィン・スイム。
父島・扇浦から出発して30分くらいでしょうか、南島周辺へ向かいました。小笠原のイルカは通年、島の周辺をぐるぐると回遊しているそうなのですが、南島周辺が遭遇率も高いとか。一緒に遊んでくれるのは、バンドウイルカ。数10頭の群れで行動し、中には子供イルカが混じっていることも。今回、お世話になったラオ・アドベンチャーツアーズでは、ゾディアックを使うせいか、俊敏なイルカちゃんの動きにもばっちりと対応してくれました。キャプテンのミスター小笠原こと、宮川典継さんの合図で海に飛び込むと、イルカちゃんたちが目の前に! 最初は流し目程度でこちらを見ていたのですが、くるくると回ったり、彼らの好奇心をくすぐる動きをしていたら、わざと脇をすりぬけてきたり、目の前を横切ったりと、かなり遊んでくれました。キキッ、キキッという声が水中にこだまして、なんともピースな体験でした。バンドウイルカのほかにも、遊んでくれないけれどハシナガイルカの数100頭の群れと遭遇することも。それに、これからの12月~5月頃まではザトウクジラも姿を見せます。ザトウクジラのウォッチングに適しているのは、ある程度頭数が集まる2月~4月頃だそうです。
ラオ・アドベンチャーツアーズ
TEL04998‐2‐2081
FAX04998‐2‐3318
イルカ遊びツアー(ランチ、飲み物、送迎、保険付き)
ちなみに、ラオ・アドベンチャーツアーズでは、オーシャンカヤックやトレッキングを通して、小笠原の自然と触れ合うことができるツアーを開催しています。創生以来、一度も陸続きになったことのないバックグランドを持ち、独自の進化を遂げた“東洋のガラパゴス”小笠原を体感するにはもってこい、です。ラオ・アドベンチャーツアーズではサーフィンのボートトリップも手配できます。
他にもダイビングやボディボード、ビーチコーミングなど、海遊びのメニューはいっぱい。訪れた10月後半でもタンクトップ1枚。超ゴキゲンな島でした。
今回、泊った宿はトレーラーハウスの毛利荘。小笠原に最初に移住したセボレーさんの子孫、アメリカ系在来島民の瀬掘さん一家が切り盛りする宿です。トレーラーハウスは中央にリビングを置き、左右のベッドルーム。キッチンも付いていました。アメリカンなテイストで居心地も良かったです。料金もリーズナブル、おすすめの宿です。洗濯機も貸してもらえるし、長期滞在にも便利そう。
毛利荘
TEL&FAX04998‐2‐2052
1泊4000円~(自炊)
●小笠原の基本情報を得るには…
小笠原観光協会 TEL04998-2-2587
ホエールウォッチング協会 TEL04998‐2‐3215
小笠原海運 TEL03‐3451‐5171
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。