Q. 「予防注射を受けた後、接種部位を揉むのは危険」って本当?
注射を打った場所を揉んでも大丈夫?
Q. 「子どものころは、予防接種を受けた後は注射した部位をしっかり揉むように言われていた気がします。大人になっても揉んでいましたが、今は違うのでしょうか? 妻に『注射をしたところを触るなんて危ない』と注意されました。揉んだり触ったりするのは危険なのでしょうか?」
A. 注射後の接種部位を強く揉むことはおすすめできません
以前は、ワクチン接種後に接種部位を揉むことで、免疫効果がより高くなると考えられていた時代がありました。しかし、その後の調査でこの説は否定され、現在では、接種部位は揉まないほうがよいと考えられています。注射薬の中には、筋肉に直接作用し、組織に負担をかけるものがあります。そうした薬剤の場合、注射した後に強く揉むことで、筋肉に炎症や損傷を引き起こしてしまう可能性があるためです。
とはいえ、「触ると危険」と言うほどではありません。注射部位に軽く触れたり、やさしくさする程度であれば問題ないでしょう。ただし、強い痛みや腫れが出ている場合は、なるべく触らないようにしてください。そっと冷やすなど、接種部位に負担にならない方法でケアしましょう。体を洗う時に強くこすらないよう気を付ければ、当日の入浴も可能です。
注射後は接種部位を揉んだりせず、ごく自然な状態で様子を見るのが一番です。何か不安な点がある場合は、接種時に医師や看護師に確認することをおすすめします。
さらに詳しく知りたい方は、「ワクチンの筋肉注射の後、接種部位は揉むべき? 揉んではいけない? 理由と注意点」をあわせてご覧ください。







