スペイン/マドリード・マドリード近郊

ローマ時代から続く世界遺産の街、セゴビア

マドリッドから1時間半くらいで行ける街セゴビア。ここにある水道橋はヨーロッパ各地に残るローマ時代の水道橋の中で最も美しいと言われています。今回はセゴビアについてお話します。

執筆者:大槻 英樹

多くの観光客にとってスペイン旅行の目的地のひとつになる首都、マドリッド。今回はマドリッドからの日帰り旅行にぴったりの街、セゴビアについてご紹介します。セゴビアはその旧市街と水道橋が世界遺産に指定されているなど見どころも多いので、是非一度は訪れて欲しい街の1つです。

セゴビアはマドリッドの北西100キロほどのところにあります。マドリッドからセゴビアまでは、マドリッド・アトーチャ駅から電車で約2時間、バスの場合はマドリッドのプリンシペ・ピオ駅前のバス停から約1時間20分ほど。電車の駅は街の中心からは2キロほど離れたところにあるので、バスの方が便利です。その際チケットは片道だと6ユーロほどですが、往復で購入すると11ユーロほどなので、往復の購入がお得です。


ローマ人の技術の高さに感服!

水道橋
この橋が2000年以上前に造られたなんてすごいですよね?
マドリッドから到着するバス停から5~10分ほど歩くと、目の前にセゴビアのシンボルとなっている大きな水道橋が見えてきます。何と、この大きな水道橋は今からおよそ2000年前に作られた建造物なのです。

全長728メートル、高さ28メートルのこの橋は、たくさんの石が使われていますが、それぞれの石の間には接着剤などは使用されていません。それにも関わらず、その保存状態はとても良いので、当時の土木技術の高さを思い知らされてしまいます。


水道橋は現在も活躍中

2000年も経った今でも当時のままの姿を残しているだけでなく、1884年まではこの橋の上部を水が通っていて、セゴビアの街に水を運んでいました。現在では水道管が設置され、多少手段が変わってしまいましたが、今でも水路としての役割を果たしている働き者の橋なのです。「この水道橋の設計者は、こんな未来まで計算していたのだろうか?」と、思わず考えてしまいます。

次のページでは、セゴビアの名物料理についてお話します。
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