スペインの習慣シエスタとは?
スペインといえば、「シエスタ(昼食後の昼寝)」を連想する人も多いかもしれません。スペインでは、一般的な昼食時間の13時から15時頃(週末はもっと遅い)を過ぎた14時から17時まで(もしくは16時まで)お店が閉まるのですが、この閉店時間のことを「シエスタ」と呼ぶこともあります。スペイン人と切っても切り離せないそんなシエスタの習慣ですが、近年ではそれもなくなりつつあります。2009年の調べでは、シエスタの習慣がある人は全体のわずか16%だとか。まずオフィス勤務の場合、勤務地が自宅から遠い人も少なくなく、お昼の休憩時間もたっぷり2時間あるところは少ないので、昼食のために一旦自宅に戻れないためシエスタが不可能なのです。
スペイン旅行では営業時間に要注意!
短時間効率よく眠るには、目覚まし時計も必須です
まずスーパーや小売のお店では、基本的に一年中14時から17時までがシエスタ。店舗によっては13時半から16時半など、若干前後することもあります。そして、スペイン人の気質から、閉店5分前はもう閉まっているも同然で入店できず、シエスタ後の開店も5分くらい過ぎるのは当然のこと……。買い物は時間に余裕をもつようにしましょう。
ただ、バルセロナならパセジ・デ・グラシア、マドリードならセラーノ通りなど街のメイン通りにあるロエベやルイ・ヴィトンなど高級ブティックはシエスタがないので、ご安心を。レストランの営業時間は大抵13時から15時半、ドリンクだけでなくタパスが充実しているバルは、朝8時頃から15時頃までが昼のオープンで、夜は19時頃から夜中までというところが多いです。食事時を逃すとしっかり食べるのは難しくなるので、その場合はカフェでサンドイッチなどを頼みましょう。
シエスタ時間の治安
もう1点注意したいのが、この時間の行動について。誰もが食事をとり休む時間帯なので、当然通りは人が少なくなります。観光名所にいかなくても、そんな時間にブラブラしているのは旅行者と一目で分かるということもあり、スリなどが発生しやすくなっています。スペイン人と同じリズムで食事ができればベストですが、遅い時間に食事をし、たっぷり休憩するのは時間がもったいないと思う人は、ランチタイムも開いている美術館などの観光施設を訪れるというのが一番安全でしょう。タクシーなどの交通機関は一日中問題なく使うことができます。