スペイン/スペインの観光・世界遺産

闘牛が食べられるって本当?(2ページ目)

スペインの文化として知られる闘牛。「でも闘牛の牛って、その後にどうなっちゃうの?」って思ったことはありませんか?闘牛の運命、実は……。

執筆者:大槻 英樹

闘牛を食してみよう!

Los Clarines
闘牛の後はレストランも混んでいます
3大闘牛場として知られるマドリッドのベンタス闘牛場で闘牛を観戦した後、闘牛の肉を食べられるオススメのレストランが「Los Clarines」です。1978年からある歴史あるレストランは、ベンタス闘牛場から徒歩2~3分のところにあり、バルとレストラン部分とで構成されています。闘牛後のバルは地元の人で混み合っていて、初めてだとちょっと入りにくい雰囲気。初心者の方はレストランの方が落ち着いて食事ができます。お値段はバルで食べる料金よりも、高めにはなりますが、観戦で興奮した後には座って味わうのもリラックスできて良いですね。

Rabo de Toro
これがお目当ての闘牛料理。なかなか美味です。
オススメ料理はメニューのCarnes(カルネ:肉)欄に並ぶ「Rabo de toro esto fado」(18ユーロ)です。これは最高の牛肉料理とも言われるオックステールシチュー。お目当ての、ついさっきまで目の前で闘っていた闘牛の肉が味わえます。牛の尻尾やお尻の部分のお肉ですが、コクのあるソースの中にあるお肉は、そんなに煮込まれていないはずなのに、柔らかく、とろけるような口当たり。さすが新鮮なお肉は違うと言ったところでしょうか。

牛肉だけでなく、Gambas plancha (20ユーロ)という海老料理も美味。これは、レモンを絞って焼かれた海老を手で食べるというシンプルなもの。最後にレモンのシャーベットがお口直しにサービスされるので、口の中もサッパリできて嬉しい限りです。

霜降り肉信仰の厚い日本の牛肉とは違い、スペインの牛肉は基本的に赤身で硬いというイメージがあります。実際に、このレストランで味わった時には新鮮な牛だという意味でも柔らかかったですし、闘牛観戦後の興奮冷めやらない雰囲気も良いスパイスになりました。牛肉はスペインでなくても食べられますが、闘牛の肉はなかなか味わえないので是非お試しあれ!

ちなみに頭の部分はどうなるかというと、闘牛士が素晴らしい演技を見せた場合、その牛の耳は闘牛士に称号として与えられます。また、形の良い角をしていれば、剥製にされておみやげなどとして売られます。バルやレストランなどで、壁に飾られているのを目にすることもあります。

闘牛の季節は3月から10月、場所によっては9月でそのシーズンが終わってしまうので、ご注意くださいね。


【関連リンク】
スペインの闘牛情報
スペイン料理/各地グルメ/バル

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