早分かり! スイスのエリアガイド

ヨーロッパのほぼ中央に位置するスイス。九州と同じくらいの小さな国土に富士山より高い4,000m級の山が並び、「ヨーロッパの屋根」と呼ばれています。この壮大なスイスアルプスに加え、ベルンやルツェルンなど中世が今に息づく町や、レマン湖をはじめとする美しい湖の魅力も見逃せません。スイスには、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語(注1)と4つの国語があり、各々の言語圏による文化の違いもこの国の多彩な魅力を作り出しています。

国全体いたるところが観光スポットとも言えるスイスですが、ここでは特に人気の観光エリアを5つに分けてご紹介します。

(注1)主にスイスの東南部で話されている言語で、ラテン語を起源とする。スイス国民の0.5%、わずか35,000人の言語人口。
スイス全体地図

スイス全体地図

ユングフラウ地方

ユングフラウ三山。左からアイガー、メンヒ、ユングフラウの山々

ユングフラウ三山。左からアイガー、メンヒ、ユングフラウの山々

国土面積の約3分の2が山というスイスの中でも、特に人気の山岳観光エリアがユングフラウ地方です。ユングフラウ地方を代表する山と言えば、アイガー、メンヒ、そしてユングフラウ。この3つの名峰は、合わせて「ユングフラウ三山」と呼ばれています。ユングフラウ地方でおすすめのシーズンは、緑豊かな牧草と色とりどりの高山植物が美しい夏場。のんびり草を食べる牛と白い頂の山が、絶妙のコントラストを描きます。

ユングフラウ地方は国土のほぼ中央に位置するため、チューリッヒやジュネーブなどスイスの主要な町からも好アクセスです。

インターラーケン
ユングフラウ地方をまわる起点となるインターラーケン。ユングフラウ地方で一番大きな村で、メインストリートにはホテルやレストランが立ち並びます。インターラーケンからは登山電車を利用して、ユングフラウ地方にある合計8か所の展望台に上がることができます。展望台に上らなくとも、インターラーケンの大通りを歩くと、名峰ユングフラウの優美な姿を望むことができます。

グリンデルワルト
グリンデルワルト付近の牧草と名峰アイガー

グリンデルワルト付近の牧草と名峰アイガー

グリンデルワルトは日本人旅行者にとって、スイスで人気一、二を争う山岳リゾート。緑豊かな牧草がこの村のまわりに広がり、登山で有名な名峰アイガーの北壁がそそり立ちます。

グリンデルワルトのシンボルとなるもうひとつの山が、ドイツ語で「お天気山」を意味するヴェッターホルン。ヴェッターホルンの山に雲がかかると、天気が悪くなると言われています。登山電車の駅近くには日本語の観光案内所があり、ハイキングコースのオープン状況など、最新の情報を入手することができますよ。

ヴェンゲン
ガソリン車乗り入れ禁止の静かな山岳リゾート地、ヴェンゲン。村の中を行き交うのは電気自動車のみ。優美な姿を見せる名峰ユングフラウと、はるか昔に氷河が削り取ってできたU字形の渓谷が印象的です。

ユングフラウヨッホ
ユングフラウヨッホとアレッチ氷河

ユングフラウヨッホとアレッチ氷河

ユングフラウヨッホは、ユングフラウ地方のハイライトと言えるビューポイント。標高3,454m、ヨーロッパ一高い登山電車の駅に展望台やレストランなどが直結しています。「スフィンクス・テラス」と呼ばれる展望台からは、スイス最大、最長のアレッチ氷河(約24km)の壮大な眺めが広がり、年間を通して世界中からの観光客で賑わいます。

ユングフラウヨッホ駅の下にある「氷の宮殿」は、氷河をくり抜いて作られた氷の回廊。進路に従って歩きながら、日本では見ることのできない氷河に触れることができます。

シルトホルン
シルトホルンの名を有名にしているのが、山頂にある回転レストラン「ピッツ・グロリア」。この円形のレストランは建物自体がゆっくり回転するため、なんと座ったままスイスアルプスのパノラマをぐるりと楽しむことができるんです。映画「女王陛下の007」の中でも、このレストランが登場しました。ユングフラウ三山をまた違った角度から眺めながら、ゆっくりランチをお楽しみください。