Q. 「熱帯夜は寝ている間に死ぬ危険性もある」って本当ですか?

熱帯夜就寝時の危険性とは
Q. 「毎晩暑くて、なかなか寝つけません。一日中エアコンをつけっぱなしにしているのも体に悪そうなので、夜はなるべく切って、扇風機をタイマー設定して眠っています。最近『熱帯夜は、若くても寝ている間に死んでしまう人もいる』と聞いて不安になりました。実際に小さな子どもや高齢者でなくても、そこまで危険なのでしょうか?」
A. 危険です。若くても、眠り方によっては命の危険を伴うことがあります
まず、これだけの暑さですから、「エアコンを使わずに寝る」のは健康的とはいえません。室温が高い状態では深い眠りが妨げられ、疲労が取れにくくなります。特に、睡眠中は体温調節が難しくなるため、寝る前からエアコンを使って、寝室全体を26度以下、湿度は50%程度に保つことが大切です。扇風機を使う場合にも注意が必要です。風が一部に当たり続けると、筋肉が冷えすぎてこむら返りや倦怠感を起こす原因になります。首振り機能などを活用し、風を体に直接当てずに、上手に空気を循環させるようにしましょう。
寝る前に十分な水分補給を行うことも大切です。睡眠中でも500ミリリットル以上の汗をかくことがあり、これにより体内の水分と塩分が失われます。脱水状態は軽く考えられがちですが、若くても命を落とすことがあります。脱水によって、重度の熱中症や、心筋梗塞、脳卒中のリスクなどが高まるためです。寝る1時間前までに、コップ2杯分ほどの水分補給を忘れないようにしましょう。
十分な水分補給と、汗をかきすぎない快適な睡眠環境を作るだけでも、熱帯夜の死亡リスクを下げることができます。
さらに詳しく知りたい方は、「健康に逆効果!熱帯夜の危険な眠り方・夏のNG快眠術」をあわせてご覧ください。