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テレビ基礎講座 簡単!映像調整入門(2ページ目)

必要なのに知らされない。 知りたくても、取扱説明書に書かれていない! そんな、テレビの映像調整について、基礎知識から調整方法まで、分かりやすく解説します!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

映像調整項目の意味と調整方法

バックライト

液晶で作り出した映像を、後ろから光源で照らし出す、液晶テレビ特有の調整項目です。 ブラウン管やプラズマなど、自発光方式のテレビに、この調整項目は有りません。

「バックライト」では、光源となるバックライトの明るさ自体を調整します。 ステンドグラスに例えると、太陽が沈むと、見え方が暗くなるのに似ています。

調整のポイントですが、周囲の明るさに応じて、映像が眩しくなくなるまで、充分に暗く設定します。 例えば、就寝前など、消灯して部屋が暗い場合、「バックライト」は、かなり暗く設定する事になるでしょう。 眩しさを抑えだけでなく、人間の黒髪や影など、映像の黒部分が、白っぽく浮くのを緩和でき、画質面でも有利です。

逆に、直射日光が差し込むような部屋では、映像がハッキリと見えるまで、明るく設定します。

因みに、バックライトの明るさは、消費電力に直結します。 昼間なら、ある程度遮光し、バックライトはできるだけ暗く設定するのが得策です。

尚、格安メーカー製のテレビでは、バックライトが調整できないモノが多くあるので、購入時は注意しましょう。

 

ブラックレベル

「ブラックレベル」では、映像の黒部分の「明るさ」を調整します。 ステンドグラスに例えると、太陽の光はそのままで、透過率の悪いガラスを使う事で、見え方が暗くなるのに似ています。

「ブラックレベル」を暗く設定し過ぎると、人間の黒髪や、影のように暗い部分が潰れ、映像全体が、平面的になってしまいます。 逆に、明るく設定し過ぎると、映像の黒部分が明るくなり、コントラストの弱い、締りの無い映像になってしまいます。

調整のポイントは、人間の黒髪など、映像の黒部分を頼りに、立体感や細部の様子が見えなくなるギリギリまで暗く設定します。 こうする事で、黒に含まれる細かな情報を損なうことなく、コントラスト比の高い、ダイナミックな映像が楽しめます。

* 製作者の意図や、制作時の調整不良によるバラツキがあります。 正しい基準レベルに調整するには、テストパターンを用いた調整が有効です。

 

ホワイトレベル

「ホワイトレベル」では、映像の白部分の「明るさ」を調整します。 ステンドグラスに例えると、太陽の光はそのままで、透明に近い、透過率の良いガラスを使う事で、白く明るく見えるのに似ています。

「ホワイトレベル」を明るく設定し過ぎると、青空に浮かぶ雲が飛んで見えなくなるなど、元の映像に忠実ではなくなってしまいます。 逆に、暗くく設定し過ぎると、太陽やライトの輝きが抑えられ、コントラストの弱い、つまらない映像になってしまいます。

調整のポイントは、青空に浮かぶ白い雲などを頼りに、細部が見えなくなるギリギリまで明るく設定します。 こうする事で、白に含まれる細かな情報を損なうことなく、輝きが感じられる、コントラスト比の高い、ダイナミックな映像が楽しめます。

* 製作者の意図や、制作時の調整不良によるバラツキがあります。 正しい基準レベルに調整するには、テストパターンを用いた調整が有効です。

 

色の濃さ/色合い

バックライト、ブラックレベル、ホワイトレベルに比べ、色の濃さや色合いは、比較的、周囲の照明環境の影響を受け難いといえます。 一般的なご家庭の場合、工場出荷時の設定で、不満は無いかもしれません。

調整する場合のポイントは、普段から見慣れている、人間の肌色を頼りに、自然に見えるように設定します。 好みに調整するのも良いでしょう。

* 色の濃さや色合いを、製作者の意図に忠実に再現したい場合、テストパターンを用いた調整が有効です。

 

次のページでは、より正確な調整を目指す方に・・・参考情報/リンク

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