テレビの「超解像」とは?
「超解像」という言葉は、いろいろな意味に使えますが、現在、テレビで「超解像」が定着し始めました。
テレビにおける「超解像」とは、「解像度の低い映像を、高解像度であるかのように見せる技術」とでも言えるでしょう。
例えば、DVD画質(720x480画素)を、フルHDテレビ(1920x1080画素)に映し出す場合、映像を拡大(スケーリング)する事になります。 この場合、元画像には無い情報(画素)を、補完するので、単純な拡大計算だけでは、写真のリスのように、毛並みがのっぺりとピンボケのような映像に見えてしまいます。
皆さんも、従来のブラウン管テレビなどではキレイに見えていたDVDの映像が、最新のフルHDテレビで見ると、逆にボンヤリと汚く見える・・・という経験が有るはずです。
当然、元々の映像に含まれていないディテールを表示する事はできませんが、スケーリング(拡大計算)の際に、極力情報の欠落を無くし、また各社独自のノウハウで補正を加える事で、解像度が向上したかのように、違和感無く、クッキリと、見せようというのが、「超解像」技術なのです。
テレビがフルHDになっても、今までに買ったDVD映画や、録り貯めた録画の多くはDVD画質のまま。 「超解像」は、そんなギャップを埋めようとする、注目の最新技術なのです。
今回は、CEATEC2008の会場で展示されていた、東芝と日立のデモ映像を、写真を交えてご紹介します。 百聞は一見にしかず! 画像でも、その効果をご確認ください!
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