「目利き」が必要!格安テレビ選び!
良い画像はソフトで、立体感や自然な質感が感じられる。 |
画質面での弱点をほぼ克服し、普及期に入った液晶やプラズマテレビ。 購入する際のポイントとして、価格を重視する方も多いようです。
そんな中、気になる存在が、大手メーカー製ではない、「格安ブランド」でしょう。 最近では、地上デジタル放送対応が標準的となり、選択肢の一つとなりつつあります。
ただし、格安ブランドの中には、機能をシンプルにしたり、経費やマージンの節約で低価格を実現している製品もあれば、目先の低価格を目的に、安易に作られた製品もあり、「玉石混合」の状態にあります。
つまり、「目利き」でないと、「安物買いの銭失い」になる危険性が!!
今回は、格安ブランド製品に見られる「落とし穴」の傾向と、チェック方法をご紹介します。
まずは、肝心の画質
格安ブランド製品の場合、映像の「質」を問う以前に、「映像が破綻」していないかを見極める必要があります。
大手メーカー製品では有り得ない「問題」を抱えた製品も多いので、注意が必要です。
以下、購入前に、実際の映像でチェックしたいポイントを3つ挙げました。
■黒潰れ/白飛び
* 症状と問題:
映像の黒部分が潰れたり、白部分が飛んでしまい、情報量が欠落。
* チェック方法:
黒(人物の頭髪など)がべったりとした黒色に見ず、立体感が有るか?
白いシャツの折り目やボタンが見え、立体感が有るか?
* 改善方法:
運悪く買ってしまった人は、テレビの映像調整機能で、明るさ(黒のレベル)を上げ、コントラスト(白のレベル)を下げると改善できる可能性が有ります。(調整が有効でない、欠陥品とも言える製品も存在する。)
■映像の縦伸び
* 症状と問題:
ハイビジョン放送の映像は、アスペクト比(縦横比)が16:9なので、テレビ画面も16:9が正常。
ところが、20型クラスのテレビでは、元来パソコン用の16:10パネルを流用し、映像が縦に伸びて映し出されるケースが有る。
* チェック方法:
カタログのパネルスペックを確認し、画素数が「1440x900」や、「1680x1050」などの記載があれば要注意。
画面に映し出される、見慣れた丸いものや、人物を見ると、縦横比の狂いが分かり易い。
* 改善方法:
改善方法は無いので、購入前に必ず確認を。
■ノイズ(輪郭のザラツキ感)
* 症状と問題:
シャープネスを高く設定すると、元来の映像には含まれない輪郭(白い線)が現れる。
一見、映像がシャープで解像度が高いように見えるが、製作者の意図した映像ではなく、何より目が疲れる。
* チェック方法:
撮影時のピンボケによる遠近感が再現できているか、煙や雲など、柔らかなモノが自然な風合いで再現できているかを確認。
* 改善方法:
運悪く買ってしまった人は、テレビの映像調整機能で、シャープネスを下げる。 (調整が有効でない、欠陥品とも言える製品も存在する。)