「ダビング10」の隠れた魅力は「アナログコピー」
「ダビング10」に緩和されても、デジタルコピーは「9回」という制限があり、その回数や仕組みに不満の声も聞かれます。
しかしながら、これの制限は、デジタルコピーに限った話。 アナログコピーでは、意外とも言えるほど、大幅な緩和が行われています。
「ダビング10」と呼びながら、アナログ接続でのコピーは、実質無制限に可能で、これは、「隠れた魅力」と言えるでしょう。
孫コピーは禁止されるものの、親となるHDDから、DVDレコーダーにアナログ接続した場合、無制限にDVD（複製）を作成する事ができるのです。
これは、「コピーワンス」時代には考えられなかった進歩であり、引き続き「コピーワンス」が適用されるであろう、BSデジタル放送でも有効なので、見逃せないポイントです。
さいごに ～ダビング10は「善」か「悪」か？～
コピーには大きく2つ、「デジタル」と「アナログ」の二種類に分ける事ができます。
「デジタルコピー」は、デジタルデータのコピーを意味し、短時間に大量のコピーを作れる可能性があります。 よって、海賊版の製造など、違法コピーを防ぐ為にも、データの暗号化、コピー回数の制限、世代の制限は、やむを得ない側面があります。 （善良なユーザーが不便を被っても・・・）
一方、「アナログコピー」では、コピー先が、デジタル方式で記録するDVDレコーダーであっても、アナログ接続である限り、コピーには再生時間と同等の時間が必要となります。（録画機を複数台用意すれば、一度の再生時間で、複数のコピーを作る事は可能ですが・・・）
よって、「アナログコピー」は、善良なユーザーの為に開放すべきでしょう。
今回の「ダビング10」は、デジタルコピーに各種制限を設けるものの、アナログは大幅な緩和を行った点で、「コピーワンス」よりもバランスの良い、妥当な仕組みであると言え、ガイド鴻池は、「ダビング10は善」と考えています。
「ダビング10」は、運用開始後、トラブルが発生したり、コピーの概念として、新たな議論を巻き起こすかもしれません。
当「オーディオ・ビジュアル」サイトでは、今後も「ダビング10」に注目して行きますので、お楽しみに！
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