原料高騰! 薄型テレビの価格も上がる?
薄型テレビを購入するにあたり、注目するポイントの第一に「価格」を挙げる人が多い。 値上げになるのか? |
価格の下落が落ち着きを見せ始めた、液晶テレビやプラズマテレビ。 「そろそろ買い時かな?」、とお考えの方も多いのではないでしょうか。
そんな中、気になるのが、鉄鋼の65%値上げなど、原料の高騰。 薄型テレビ価格への悪影響を心配する声も少なくありません。
「値上がりするなら早く買いたい!」、「まだ値下がりするなら、もっと待ちたい!」。 価格の行方を知りたいのが、消費者の心理でしょう。
今回は、ガイド鴻池が、テレビの価格を分析し、価格動向を予想します! あなたにとって、賢い「買い時」は?
まずは、テレビの「価格」を分析
テレビ小売価格の内訳(目安)。 クリックして拡大 |
まず、テレビの価格には、小売店やメーカーの利益、製造に際する経費の他、開発費や特許料なども多く含んでいます。
特に、最新機器であるデジタル放送対応の薄型テレビには、開発費や特許料が占める割合が少なくありません。 また、メーカーが購入する部品にも、利益、開発費や特許料が含まれていますので、純粋な原料が小売り価格に占める割合は、おおよそ20%~30%と考えて、遠からずハズレていないでしょう。
原料価格の中でも、少量ながら高価な希少金属(レアメタル)が占める割合が多いのも、薄型テレビの特徴と言えます。
つまり、薄型テレビの価格に占める鉄鋼や石油といった原料の割合は低く、これらの高騰が、そのまま小売価格に反映される事はありません。
それよりもむしろ、現時点では、原料価格の高騰を吸収して余るほどの、価格低下の「要素」に注目すべきでしょう。