付録1: スペックに惑わされない、画質関連スペック解説
■ 視野角
パソコンの液晶モニター同様、液晶テレビを上下や左右から見た場合、画面が見えにくくなる場合があります。 「視野角」が広いほど、横から見た場合の見易さも、確保されている事を意味します。
液晶テレビが登場以来、「液晶特有の欠点」として知られてきましたが、今回ご紹介する最新の製品は、ブラウン管と遜色が無いと言っても良いレベルに達しています。
176度と178度、といった、微妙な数値の差にこだわって、商品を選びを誤らないように注意したいものです。
■ 応答速度
液晶の性質上、画面が全体的に動いたり、テロップが流れるようなシーンでは、動画像がぼやけたように見えます。 この「動画ボケ」を示す指標として、従来は液晶パネルの応答速度が挙げられていました。
しかしながら、最近の製品では、テレビ動画の表示に必要とされる応答速度(16ms)を下回っており、パネルの応答性能が、「動画ぼやけ」の度合いを的確に示す指標にはなりません。 現在「動画ボケ」の度合いを判断するには、120Hz駆動など、新しい技術のを搭載しているかどうかに注目すべきです。
■ 輝度
画面の明るさで、単位は(cd/m2) 。 450cd/m2~600cd/m2程度とメーカーによって多少差があります。 数値の大きいほうが明るく、高性能といえますが、実使用上、それほど差を感じることは無いはずです。 直射日光の入る明るい部屋で、長時間視聴するような特殊な環境を除き、数値の違いにこだわって、商品を選びを誤らないように注意したいものです。
■ コントラスト比
カタログでは、「500:1」や「800:1」等と表現されています。 明部と暗部の明るさの対比で、比率が高いほどダイナミックでメリハリの効いた映像が得られ、高性能といえます。
ただし、実使用上は、テレビの明るさ設定や、部屋の明るさやによって、実際に得られるコントラスト比は限られます。 こちらも、微妙な数値の違いにこだわらないほうが賢明です。 大手メーカー製品なら、それ程心配する必要はありません。
・コントラスト比についての詳細は: 液晶テレビの「カラクリ」を斬る!(All About)
●目次
P1 - 2007年夏のトレンド、男のこだわり「37~47型液晶テレビ」
P2 - 機能・画質のチェックポイントと選び方
付録1 - スペックに惑わされない、画質関連スペック解説 (このページ)
付録2 - 詳細スペック一覧比較表(人気売れ筋5モデル)