「1,920 x 1,080」を「フル」と呼ぶ訳
まず、デジタル放送によるハイビジョン映像は、最高で「1,920 x 1,080」の画素で構成されています。 (約207万画素)
表示する側のテレビも、「1,920 x 1,080」の画素を持ち、そのまま100%再現するという意味合いから、フル(Full)と呼んでいます。
従来の「ハイビジョン対応」テレビは、表示パネルが1,366 x 768画素(約105万画素)のものが主流で有った為、これらと区別する言葉が「フル」とお考え頂くと良いでしょう。
液晶やプラズマテレビの画面は、細かな点(画素)の集まり。 ハイビジョン放送の中でも、BSデジタル放送は「1,920 x 1,080」、地上デジタル放送は「1,440 x 1,080」で送出されている。 |
因みに「ハイビジョン対応」とは、(社)電子情報技術産業協会 (JEITA)で、縦方向の画素数が650以上と規定さてれおり、これは、ハイビジョン放送の高精細な映像を、充分繊細に再現できる値とされています。
「フルHD」= 高画質 とは限らない!!
1,366 x 768画素のハイビジョン対応よりも、1,920 x 1,080画素のフルHDが「高画質」とは言えません。
「画質」には、色の再現性、ノイズの少なさど、様々な要素が含まれます。 高画質を実現する為には、画素数の多さを活かす「映像処理技術」(映像エンジン)が重要で、各社が競うポイントになっています。
デジタルカメラを想像してみてください。 200万画素の携帯電話カメラと、100万画素のカメラ専用機を比較した場合、画素数は少なくても、専用カメラの方が画質は良好でなはずです。
「フルHD」は、成熟した大手メーカー製品の中から、「高画質」な製品を選択する目安になりますが、格安の新興メーカー製品を比較する場合は、自身の目で違いを確認すべきです。