画質にこだわるなら、反射型液晶タイプ!
ソニー「VPL-VW50」。
ソニー独自の反射型液晶デバイス「SXRD」を用いる。 従来のモデルの約半額(65万円前後)を実現し、注目されている。 |
前回の記事「最新! フルHD液晶プロジェクター比較!」では、フルHDタイプとしては最も手軽な価格(40万円前後)で手に入る、「透過型液晶タイプ」を比較しました。 今回は第二弾として、より高画質な「反射型液晶(LCoS)タイプ」を比較します。
*
「フルHDとは?」、「今なぜフルHDプロジェクターが注目されているのか?」、「プロジェクターのタイプ(種類)と各特徴」については、前回の記事「最新! フルHD液晶プロジェクター比較!」で詳しく解説しています。
反射型液晶タイプは、透過型液晶タイプに比べて高価ながら、画素間の隙間が少なく、より滑らかな映像を得ることができます。 画質にこだわるなら、透過型液晶タイプよりも、反射型液晶タイプが有利なのです。
また、反射型液晶タイプは、同価格帯のDLPタイプ(単板式)が抱える「カラーブレーキング」(色割れ)の問題も無く、現実的な価格で購入できるプロジェクターとしては、最も優れた画質を得ることができます。
■カラーブレーキング:
普及価格帯のDLPタイプは、基本として、一つの映像デバイスを用い、赤色、緑色、青色に分解されたモノカラー映像を高速で切り替えて投影。 見ている人間は、錯覚により、一枚のカラー映像として認識する。 この仕組み上、視点が大きく移動するようなシーンなどで、白色が赤・緑・青の虹状に見えるケースが有り、これを「カラーブレーキング」(色割れ)または「レインボーノイズ」(虹)などと呼んでいる。
最新の製品では、より多くの色に分解し、より高速に切替を行う事で、目立たないように改良が進んでいるが、感じ方には個人差がある。 筆者の経験上、若年者はカラーブレーキングに敏感で、中高年者は殆ど感じない。 (加齢によって生じる、目の感度の低下が、大きな要因と思われる)
■反射型液晶と透過型液晶の違い
(映像イメージ)
|
透過型液晶のイメージ
画素間が広く、黒い格子が目立つ。
|
反射型液晶のイメージ
画素間が狭く、黒い格子が目立たない。
次のページでは、反射型液晶タイプの、スペック比較一覧です!