そもそも、「フルHDプロジェクター」とは?

2006年11月中旬に発売の三菱電機「LVP-HC5000

フルHDプロジェクターとは、1,920x1,080の画素を持ち、地上デジタル放送や次世代DVDの高精細なハイビジョン映像を100%(フル)に再現できる、高性能なプロジェクターを指します。

プロジェクターが「フルHD」になると、プロジェクターが得意とする100インチ超の大画面でも、よりきめ細やかで美しい映像の再現を可能となり、家庭でも、映画館に匹敵する迫力と画質を楽しむ事ができるようになるのです。

 

今、なぜ「フルHDプロジェクター」なのか?

まず第一のポイントは価格です。 フルHDプロジェクターは従来、家庭用でも100万円~200万円程度と高価でしたが、2006年11月下旬、各メーカーより35万円~45万円程度の比較的手頃な製品(透過型液晶タイプ)が登場し、一般的なユーザーの選択肢としても、現実味を帯びてきました。

第二のポイントは、ハイビジョン映像の増加です。 地上デジタル放送の普及に加え、「HD DVD」や「ブルーレイディスク」といった、ハイビジョン画質の次世代DVDが登場し、「フルHDプロジェクター」を活かせる環境が整います。 

特に、2006年末に登場するプレーステーション3(PS3)は、5万円程度の価格ながら、高性能ブルーレイディスク再生装置として期待されている他、ハイビジョン画質のゲームが楽しめる点で、「100インチを超える大画面&フルHD」のニーズが高まる事は間違いないでしょう。

 

まず、方式と特徴を整理

今回の記事では、手頃な透過型液晶タイプの製品を比較しますが、プロジェクターには、映像を作り出す仕組みの違いで、いくつかの種類があり、価格帯や画質面で特徴があります。

詳しく比較する前に、透過型液晶タイプが、全体の中でどのようなポジションにあるのか、整理しましょう。

方式

仕組み(図解)

フルHDタイプを比較した場合の特徴

反射型液晶

ビクター D-ILA

ビクターのD-ILA、ソニーのSXRD方式は、この反射型液晶に属する。

70万円前後~と比較的高価ながら、滑らかで上質な映像が得られる。

DLP

DLP テクノロジー

明るくキレの良い映像が得られる。

DLP素子を1つ使用する普及機でも、100万円程度~が中心で高価ながら、原理上、カラーブレーキングとよばれる、見えないはずの「虹」が見える弱点がある。 製品は豊富で、60万円前後~180万円前後まで選択肢は広い。

透過型液晶

3LCDの特徴

40万円前後と比較的低価格ながら、原理上、自然な映像が得られる。 

 

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