日本の原風景を守る!棚田オーナー制度
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日本の原風景ともいわれる棚田を守る活動は、文化的遺産を守ることにもつながります |
日本の原風景ともいわれる棚田。階段状の土地に、へばりつくように作られた水田のことをいいます。景観の美しさはもちろんのこと、山のわき水で作られたお米の味は、格別です。しかし、高齢化が進むことで、区画が狭く、急斜面にある棚田は、作業が大変、機械が入りにくいなどの理由で、どんどん捨てられていっています。そこで、都会にすむ人がオーナーとして期間限定で借り受け、週末を基本に農作業をし、棚田を守るという制度です。全国に広がっていますが、東京の近くでは、千葉県鴨川市の大山千枚田が有名です。詳細は、
棚田ネットワークのサイトをご覧ください。
野菜、フルーツから竹炭まで 産品別オーナー
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大豆の自給率は4%。日本人の生活には欠かせないものだから皆で守る!という発想です。 |
オーナー制度は、棚田だけではなく、様々な作物でも取り入れられています。その1つが、
TOZIBA(トージバ)の大豆レボリューションです。一般の人が種大豆のオーナーとなり、農家から借り受けた畑で、種まきから収穫、みそや醤油などへの加工までを体験してもらうというもので、20代、30代の特に女性たちが多く参加しています。
また、小田原市では、ミカンの木オーナー制度を取り入れています。これは1本のミカンの木のオーナーを一般から募り、その木で収穫されたミカンはすべていただけるという仕組みです。収穫作業としてミカン狩りに出向くこともありますが、栽培の基本作業は農家で行います。
それ以外にも、野菜やフルーツ、お茶、ハーブ、竹炭など様々な作物でオーナー制度が取り入れられ、一連の作業を体験するものから、ほとんど、契約農家からのお取り寄せ感覚で利用できるものまでさまざまです。
こちらに詳細な情報があります。
農家民宿、グリーンツーリズムなど農を体験する旅
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農村の生活を体験する体験型旅は、じわじわと広がっています©安心院町グリーンツーリズム研究会 |
ガイド記事
「行きつけの農村を探すスローな旅」農村を体験する旅も静かな人気です。都会の人が農村の農家に料金を支払って宿泊する農家民宿、農村に滞在しながらゆったりとした時間を過ごすグリーンツーリズムや、農業の手伝いをする農作業ボランティアなど、旅の1つとして参加できます。
NGOやNPOが主催するだけではなく、最近は大手旅行代理店でもこういった旅のプランがされています。
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