同い年の芸能人に心ざわつく
「40歳になったとたん、なんだか同い年の芸能人が妙に目につくようになってきました。先日、綾瀬はるかさんの化粧品CMのニュースを見て、同じ40歳なんだとショックを受けてしまった……」新生活!素肌が理想のファンデな私で迎えて
— SK-II(エスケーツー) (@SKII_Japan) March 4, 2025
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「俳優さんと自分を比べてもどうしようもないんですが、私はあくせく働く共働き主婦で、このところ一気に老けたような気がしている。でもあちらは圧倒的な美しさをもち、それをさらに進化させているように見える。人間は不平等だから仕方ないけど、すっかり忘れていた美への憧れがふっと戻ってきたんですよね」
笑いながらそう言うミナコさん。確かに子育てをしている間は、共働きであっても最低限の身だしなみしかできないという女性は多い。自分にかける時間とお金があれば、それは子どもに向けたいと思ってしまうのだろう。
私も一度リセットしたい
「ただ、ふと思ったんですよ。あと10年もたてば娘は自分の人生を自分の意志で歩いているでしょう。15年たったらもう家にはいないかもしれない。もちろん、娘が最優先ではあるけど、このあたりで私も一度リセットして、自分の見た目や内面をもう少し考えてもいいんじゃないか、と」不惑の40歳。夫との関係も見直したいとミナコさんは言う。いつの間にか夫婦は家族と割り切って、男女関係と考えなくなっている。友達のような関係は気楽でいいが、自分の中の「恋愛感情の芽」は決して根こそぎなくなったわけではない。
「もう一度、夫と恋愛してみたいなと思うんです。終業式が終わったら、娘は私の実家に行きたいというので、そのとき一緒に行って、夫婦だけで別のホテルに泊まろうかと夫に言ってみました。そうしたら夫も『お?』という顔をして、『いいね。たまには二人きりも』って。その日のために、たまには奮発してエステにでも行こうとも思っています。もちろん家計と相談しながらですけど」
できる範囲で、少しでも「女」を取り戻したい。ミナコさんはひそかにそんな思いを固めている。
新しい季節に断捨離敢行
「これから春に向けて、いろいろ断捨離することにしました」明るい顔でそう言うのはマリさん(44歳)だ。15年連れ添った夫とは、すでに離婚が成立している。一人息子が中学に入学するタイミングで、夫は家を出ていく予定だ。
「家族3人、これからはバラバラで生きていくことになって……。息子は自分が熱望した全寮制の学校に入ります。夫とはもうずいぶん前から人生の目標もすれ違ってしまった。離婚すればいいと言ってくれたのは息子なんですよ」
夫婦のどちらが悪いという問題ではなかった。ただ、会社員として勤めながら学生時代の友達と起業した会社が、いろいろ苦労しながらもなんとかやっていけそうになり、もっと仕事に没頭したいマリさんと、家庭を大事にしたい夫との間にさまざまな軋轢(あつれき)があった。
もちろん息子の前では、「普通の」夫婦を演じていたが、息子は10歳にして、「僕が行きたい中学が見つかった」と言いだし、「お父さんとお母さんは別れてもいいよ」と言ったのだ。
結婚生活から解き放たれて
「仲良しの友達の両親も離婚したようで、それが案外、明るい離婚だったみたい。親子関係は変わらないからと家族みんなが納得したんですって。そういう家庭もあるんだなと思いながら、でも私は離婚するつもりはなかったんです。でも仕事が忙しくなって家でも机に向かっていると、夫としては気持ちが休まらないと。夫の望む家庭は私には作れない。そんなとき息子が離婚するならすればいいって。別々の人生を歩んでも息子が帰ってくるときは、夫もここに戻ってくればいいわけだし」縁があって家族になったのだから、家族関係は変わらないと夫は言った。先のことは分からないが、夫もマリさんも再婚など考えてもいない。
「夫はいずれ会社を早期退職して実家に戻りたいみたいです。実家の農業を継いでやっていきたいと。子どもの学費は折半するつもりですし、考えたら離婚しても何の不都合もないんですよね」
結婚生活から解き放たれたら、思う存分仕事ができるとマリさんは楽しみにしている。この春休みは家族3人で旅行するそうだ。離婚後も、息子の休みに合わせて旅行できればいいねと家族は話しているとか。新たな季節に人生をリセットするのも悪くないのかもしれない。