ここで昨年までの入試から、合否のポイントはどこにあるのかリサーチしてみた。受験生は入試の直前にチェックしてほしい。来年以降の受験生は今から準備に取り掛かっておこう。
考査のポイント
バランスのとれた子どもが好まれる |
<O小学校>
・採点のウエイトはペーパー60%+運動15%+生活面15%+面接10%
・問題を2度読む。先生の話がしっかり聞けるかどうか
・バランスのとれた子どもが望まれる
<T小学校>
・30分の集団テストを実施。指示行動に従えるか、協調性や社会性は備わっているかをチェック
・集団テストの内容は、軽い運動とグループに分かれて共同作業による課題制作
・個別テストも実施。その内容は「記憶」「数量」「常識」「図形」「巧緻性」の各分野から出題
・正解がひとつではない問題もある
・10分程度のグループ面接。難しいことは聞かない
・もちろん課題のできは点数化して客観的に見るが、取り組みの姿勢も加味する
<S小学校>
・「親子面接」「行動観察」「ペーパーテスト」「個別テスト」「運動テスト」で総合的に判断する
・バランスのとれた生徒、忍耐力のある生徒が望まれる
<R小学校>
・2日間にわたる考査を実施。1日目はグループで本の読み聞かせをし、その後内容について一対一で話を聞く。2日目は運動と折り紙などの作業をする
・知識よりも知恵や感覚、経験知(体験を通して身につけたもの)を見る
・コミュニケーションがきちんと取れるかも重要
<J小学校>
・身の回りのことが自分でできるか
・話を集中して聞けるか
・友達と一緒に行動できるか
・年齢相応の知的発達を達しているか
・お箸や鉛筆をきっちり持てるか
・選考にあたって、早生まれであることは考慮する
・通学時間は子どものペースで片道1時間以内であること
合否の決め手は4つ
これらに共通しているのは以下のポイントが重視されていること。■年齢相応の知的発達
■年齢相応の身体的発達
■協調性
■集中力
確かにペーパー試験を課すところでは、知的発達が年齢相応よりは進んでいないと難しい。しかし抜群にできる必要はないのだ。受験生の平均以上であれば良い。ペーパーの力をさらに伸ばすよりは、身体的発達や社会的な経験による知恵を伸ばして、バランスのとれた子どもに成長させてやりたい。また、行動観察を重視する学校では、友達との関わり方や日常生活でのマナーなど社会性がチェックされる。
志望校の説明会や学校案内で、その学校が重視するポイントが強調されているはずだ。試験日を前に再度確認して入試に臨もう。