夏休みは夏期講習で手一杯
夏休みに不得意を克服するにはどうする? |
しかし6年に限らず5年生でも夏休みに塾の夏期講習がかなり長期間入っているだろう。たまに休みがあってもオプション講座が設けられたりしている。事前に教材を渡され予習をし、講習後に復習をしていたらとても苦手克服のための時間など取れないというのが、受験生の本音ではないだろうか。
しかし、夏期講習を受けているだけで苦手教科・苦手分野がスイスイできるようにはならないだろう。やはりその部分は他の教科・分野より時間をかける必要がある。
苦手教科に毎日一定時間を割く
確かに夏期講習の予習復習で四苦八苦するだろうが、「学校が休み」であるのだから、30分程度の時間を苦手分野に割り当てることはできるはずだ。40日×0.5時間=20時間とある程度まとまった時間になる。苦手分野をすべてどうにかしようと考えずに、かつ家庭でやりやすい単純作業で克服できるポイントに絞ることが有効。例えば
■計算ミスが多い…「陰山メソッド 徹底反復「百ます計算」」、「マスター1095題 一行計算問題集 6年」を学習する
■漢字書き取りミスが多い…「漢字マスター1095題 6年」「5級 漢字学習ステップ」を学習する
■地理が苦手…「小学社会 白地図暗記の天才 実戦編」、「旺文社 中学入試でる順ポケでる社会地理」で暗記する
■理科の知識が不安…「中学入試でる順ポケでる理科地球と宇宙、動物・植物」や「中学受験ズバピタ理科物質とエネルギー」で再確認する
など、誰かに教えを請わなくても子どもが一人で取り組める教材を朝食後の30分、頭のウォーミングアップとしてラジオ体操のように毎日すると決めてしまえばいいのだ。
通塾の行き帰りを利用する
塾に電車やバスで通っているなら、行き帰りの時間も利用したい。子どもにとってはこの時間は好きな本を読んだりして、リラックスしたいという気持ちは理解できる。しかし、6年生ともなれば行き帰りの時間に、暗記カードや上前述した「ポケでる」や「ズバピタ」などの学習に当てるようにしたい。もし往復1時間通学にかかるなら、期間中30時間程度の学習時間が確保できる。子どもにも理由を話して、好きなことを我慢して苦手教科の底上げをしようと納得させてからやらせよう。
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