フリーランスで働く人の割合は年齢階級が上がるにつれ高まる
15歳以上の働く人のうち、「フリーランス」で働く人は209万人。全体に占める割合は3.1%です。男女別に見ると、男性が146万人、女性が63万人となっており、男性の割合が2倍以上となっています。男女合わせた総数を年齢階級別に見た、人数の多い年代の順番は以下のとおりです。
・1位:45~49歳(24万5000人・11.7%)
・2位:50~54歳(24万4000人・11.6%)
・3位:55~59歳(22万5000人・10.7%)
・4位:65~69歳(20万8000人・9.9%)
・5位:70~74歳(20万2000人・9.6%)
ただし、年齢階級ごとに働く人の数は異なります。年齢階級別に有業者に占める割合を見ると先述のフリーランスの割合が一番多かった「45~49歳(3.0%)」に対し、「60~64歳(3.7%)」「65~69歳(5.4%)」「70~74歳(6.5%)」「75歳以上(8.0%)」と、年齢階級が上がるにつれ割合が高くなっています。次は、シニアがフリーランスで働く際のメリットについて考えてみましょう。
シニアがフリーランスで働く4つのメリット
シニアがフリーランスで働く場合のメリットには以下の4つが挙げられます。●時間の自由度が高い
フリーランスは、自分のペースでスケジュールを組むことができます。健康状態や生活リズムに合わせて働けるため、仕事とプライベートのバランスを取りやすいのが特徴です。趣味や家族との時間を大切にしながら働けるため、シニア世代にとって負担が少なくストレスの少ない働き方が可能です。
●経験や得意分野を生かせる
フリーランスは、これまで培ってきた経験やスキルを生かして働ける点が大きなメリットです。自分の得意分野や興味に合った仕事を選べるので、やりがいを感じやすく、仕事の満足度も高くなります。
●年金が減額されない
老齢厚生年金を受給している方が、会社で働き厚生年金保険の被保険者になると、老齢厚生年金の月額と勤務先の総報酬月額相当額(およそ年収の12分の1)を足した合計が50万円を超えると老齢厚生年金が一部減額されます。これを在職老齢年金制度といいます。
しかし、フリーランスで収入を得る場合は、年金の減額対象になりません。たとえ働いた収入と老齢厚生年金の月額の合計額が50万円以上になっても、年金は一切減らず、全額受け取ることが可能です。収入を気にすることなく働きたいだけ働くことができる点は大きな魅力といえます。
参照:在職老齢年金の計算方法|日本年金機構
●自己成長とチャレンジの機会が得られる
フリーランスは、自分で仕事を選び、自由に働く半面、自身のスキルを磨き続けることが求められます。この過程で、新しい知識やスキルを身に付けることができ、自己成長につながります。また、定年退職がないため、健康であれば何歳になっても新しい分野に挑戦できるのも魅力です。年齢にとらわれない働き方で、人生をより充実させることができるでしょう。
いかがでしたか。以上のようにシニアがフリーランスとして働くメリットは多いです。働き方の選択肢のひとつとして検討してみるといいでしょう。