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受験に不利? ベビーカーの意外な落とし穴(2ページ目)

お出かけに便利なベビーカー。しかしベビーカーにばかり頼っていると幼稚園受験・小学校受験で困ることになりかねません。さて、それはなぜでしょうか。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

続・ベビーカーのデメリットとは?

子連れで散歩
子どものペースで歩くと成長が見えてくる
「移動が大人のペースになってしまう」はお子さんを連れて歩く方はよくわかると思います。急いでいる時に大人がイライラしてしまうほど子供はゆっくり歩きますし、まっすぐ目的地に向かって歩きません。立ち止まって道をはうアリをのぞき込んだり、ものを拾ったりして遊びながら歩きます。でもこれが大事なのです。私も娘や息子を朝出勤前に保育園へ連れて行くときは、ついつい急がせてしまいました。でも余裕を持って家を出て道草食いながら歩いていくと、とても楽しいのです。

都会の中の道端にある草花に対する好奇心や、猫・犬といった動物に対する興味は意味のある実物教育です。幼稚園・小学校受験を志したら、わざわざ教えなければならないもの。それが自然にできるのです。

またゆっくり子供のペースで歩くと、彼らの成長が手に取るように分かります。すると親の心にも余裕が生まれます。ですから子ども自身のペースで歩くことは子供にとっても親にとっても大切なことなのです。

「子どもをほったらかしにしてしまう」について最近よく見かける光景は、ベビーカーを押しながら携帯電話で話ながら歩いたり、メールのやりとりをしているママさんです。本当に増えました。まさか幼稚園・小学校受験を志す方にはいらっしゃらないと思いますが。

最後の「TPOをわきまえたしつけがしにくくなってしまう」ですが、幼稚園入試・小学校入試では我慢することが大事です。例えば映画館で上映までおとなしく並んで待つことができれば、入試会場で順番待ちの際に同じように待つことを期待できます。

ところが、普段は「座りたいよ~。だっこして~」と聞き分けのない子どもに、本番だけ我慢しなさいというのは難しいことです。ベビーカーを習慣的に使っていると、この我慢をする機会が失われてしまいます。ベビーカー・ベビーバギーというのは、どうやらその周辺の空間だけお家のような気にさせるもののようです。乗っている子どもは周囲のことをあまり気に懸けなくなります。

現代はとても忙しい時代です。ですからベビーカーを全く使うなと言うのではありません。対面式のベビーカーにしたり、時にはお子さんの様子を見ながらゆっくり押して、ことば掛けをしてあげたり工夫して使って頂きたいのです。

そして、荷物がない時や急いでいないときには抱っこベルトを使ったり、手を引いて歩いたりするなど、ベビーカーなしでお出かけする機会を増やしてみてはいががでしょうか?

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