※参考:お正月・三が日にやってはいけないこと
<目次>
そもそも「大晦日」とは?
「行く年来る年」……大晦日から元日を境にして、終わる年と、新しく始まる年。行く年を振り返り、来る年に思いを寄せる1年の最後の日。歳末にはよく耳にする言葉です。「日本文化いろは事典」で「大晦日」の意味を調べると、次のように記されています。
新年を迎えるための準備も終えて、家族が全員そろい、一年の無事を祝い、新年の抱負を語り合い、のんびり夜更かしができる……。そんな大晦日を迎えるために覚えておきたい「大晦日のタブー」を6つご紹介します。1年の最後の日を大晦日(おおみそか)または、大晦(おおつごもり)とも呼ばれていました。この晦日(みそか)とは毎月の末日のことです。一方晦(つごもり)とは、「月が隠れる日」すなわち月隠(つきごもり)がなまったもので、どちらも毎月の末日を指します。
“1年の最後の特別な末日”を表すため、末日を表す2つの言葉のそれぞれ「大」を付けて「大晦日」「大晦」と言います。
大晦日のタブー1:長時間、火を使用する
火を使用するなら、長時間にならないように気をつけること
かまどなど、火を使うところには、火の神としてまつられる「荒神様(家の中心にあって家人を守護する)」がおられます。大晦日に火を使うと、その「荒神様」は怒ってしまいます。といっても火を使わないと年越しそばも食べることができません。火を使用するなら、長時間にならないように気を付けること。
大晦日のタブー2:一夜飾り
大晦日に飾る一夜飾りは縁起がよくないといわれています
その説はいろいろあるようで、年神様をお迎えするのに大晦日に飾りつけを行うような急ごしらえでは、神様に失礼、誠意に欠けるため、また葬式の時と同じように一夜飾りに通ずるため。
弔事の際にはお通夜の準備をした翌日に葬式を執り行い、その日に飾り物を全てを取り外すため、それを連想させて縁起が悪いといわれます。
- 29日:「二重の苦」や「苦が立つ」という語呂合わせとなり縁起が悪いといわれる
- 30日:旧暦では大晦日とされるために、一夜飾りと同じ意味になりますが、気にしなければ問題ないでしょう。
- 31日:一夜飾り
大晦日のタブー3:餅つき
大晦日についた「一夜餅」は縁起がよくないと言われています
大晦日のタブー4:大掃除
大晦日に掃除するなら軽くささっと、早めに済ませておきましょう
しかし大晦日に忙しく大掃除をしていると年神(としがみ)様という神様が、福を持って家を訪ねてきてくれません。大晦日は1年の最終日。そして年神様をお迎えする日なのです。それなのに掃除をして追い払うなんて、もってのほか! 福を払いのけてはいけませんね。掃除するなら軽くささっと、早めに済ませておきましょう。
大晦日のタブー5:早く寝る
大晦日の夜は眠らずに過ごすべきとされ、もし禁を破れば白髪になるとかしわがふえるとか
年越しには火を欠かせないとする考えもあり、今では神社の境内で火をたいて新年を迎えています。
※出典:株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
大晦日のタブー6:年またぎのお風呂
お風呂に入るなら、新年を迎える時間帯は避けるべし
また、新年を迎える時間帯は避けるといいとされています。何の根拠もありませんが、住む地域によって昔からの言い伝えがあるようです。