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東大生は勉強がお好き? 2つの習慣と3つの力(2ページ目)

2つの習慣(「読書の習慣」「自習の習慣」)と3つの力(「集中力」「記憶力」「思考力」で)楽々受験を目指しませんか。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

集中力養成法



中学入試で御三家・四天王などの難関校に合格する生徒は「集中力」があります。そうしないと解けない問題が出題されるからです。いわばスポーツで大きな大会に出るアスリートと同じです。

このような集中力はどのように身に付けたらよいでしょうか。まずは一心不乱に遊ぶことです。幼児期に一つのことに集中して長い時間遊べる子どもは高い集中力を示します。レゴなどのブロックで宇宙船を作ったり、お人形さんで話を作りながら遊んだり。

子どもというのは元来そのようなものです。それを延ばすには、集中して遊んでいる時には妨げないようにします。「こんなに散らかして、片づけなさい。」と遊んでいる途中で水を差す言葉を挟むのは避けましょう。

また、集中力を養う遊びを一緒にするのもいいですね。例えばジグソーパズルです。公文等では2ピースからあります。2,4,8,16,32,50とピースを増やして来て、100ピース前後、200ピース前後と300ピースまでくれば、相当の時間集中してパズルに取り組むようになります。

記憶力はこうしてUP!


娘が高校生の時、同級生に「写真記憶」の持ち主がいたそうです。覚えようとして一度見たものは忘れないというほどの記憶力。指揮者の岩城宏之氏も楽譜を映像で覚えていて、頭の中で2頁重ねてめくってしまい失敗した話をエッセイに記しています。

そこまでいくと特殊な能力なのでしょうが、記憶力を高めるにはどうすればいいでしょうか。それは訓練で可能ですし、遊びながらでも記憶力をUPすることができます。

最近は家庭であまりトランプ遊びをしないようですが、「神経衰弱」は記憶力向上にもってこいです。2歳の幼児でも遊んでいる内におとなを負かすようになります。さらに集中力UPにもつながります。お子さんが慣れるまでは僅差でおとなが負けてやり、やる気を継続させるのがポイントです。

百人一首も記憶力増強に向いています。カルタと違って取り札には文字しか書いていないのですから。ひらがなが読めれば遊ぶことはできます。最初は5首や10首というように絞って遊んだ方がいいでしょう。


他には「記憶遊び」が効果的です。様々な絵が描いてあるカードを用意します。フラッシュカードでもいいですし、なければカルタの取り札で代用できます。はじめに5枚任意のカードを取り出して表にして並べます。ひっくり返しながら記憶していきます。

全部裏返したら今度は1枚ずつ何の絵だったか言いながら表に返していきます。こ5枚をクリヤしたら6枚というように枚数を増やしていきます。個人差がありますが一定の枚数を超えると急に覚えるスピードが速くなります。

記憶する時にただ「これは犬」「次は山」「ラッパ」などとするのではなく、突拍子もないストーリーを作りながら覚えると楽に確実に記憶できます。先ほどの例で言えば「犬が山の頂上でラッパを吹いている。」というように。

思考力はゲームから



一口に思考力と言っても様々です。これを伸ばす方法は簡単ではありません。それでも遊びながら身に付ける方法はあります。

それは「将棋」「五目並べ」「オセロ」「囲碁」などのゲームで遊ぶことです。この中で幼児でも取り組みやすいのがオセロでしょう。回数を打てば打つほど力がつき強くなります。3,4歳で打ち始めたら、小学生低学年で並のおとなは敵わなくなります。ただし、自分より強い相手と打ち続ける必要があります。

五目並べも禁じ手が解れば幼児でも打つことができます。一局がオセロより早く終わりますので回数を打つことができます。オセロでも同様ですが、幼児は斜めの連絡に気づきにくい特徴があります。

これらのゲームは相手の手を読むことで思考力が養えます。自分の次の手に対する相手の手、その次の自分の手と2手3手と先を読む力がどんどん育ちます。


ご紹介した方法だけで受験に十分なわけではありません。でもやっていない時に比べると、基礎的な力は相当身に付いているに違いありません。楽々受験の第一歩として試みる価値がありるので、受験予備軍の幼児・低学年のお子様をお持ちの方にお勧めします。
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