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【小学校受験】 模擬テストはこう受ける!

小学校入試では秋の本番に向けて各種模擬テストの受験者が増えてきます。そこで効果的な模擬テストの受け方について考えてみます。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

小学校入試では秋の本番に向けて各種模擬テストの受験者が増えてきます。そこで上手な模擬テストの受け方について考えてみます。また幼児教室の杉山先生にもご意見を伺いました。

ガイドの私に、つい先日「国立小学校を第一志望に考えているけれど模擬テストを受けた方がいいか?」という質問が読者からありました。

もちろん答えは「イエス」です。しかしそれは中学や高校受験のイメージで模擬テストを捉えられると間違ってしまいます。というのは、小学校入試における模擬テストは合格可能性を測る物差しではないということです。

それは受験生が幼児だということもありますし、入試自体に不確定な要素が多いからです。その特性を知った上で大いに利用されるといいでしょう。

以下は杉山教室メモより抜粋です。

私立や国立の入学試験を考えている場合、本試験前に幼児教室等の模擬試験をお勧めしています。

しかし、幼稚園や小学校入試に関しては、模試結果の偏差値があまりあてにならないのが正直なところでしょう。
●模擬テストはいつも上位5位から下がったことがなかったけれど実際の入試では不合格だった。
●反対にいつも評価が低かったのに合格を勝ち取った。
という事例はよくあることなのです。

偏差値があてにならないという理由は幼児の場合、その日の体調、出題の傾向、口頭試問でのテスターとの相性などが大きく影響して点数にひびくからです。

例えば
◆朝、兄弟とケンカしてしまって泣きながらテスト会場に向かった・・・
◆テストに向かう車中で寝てしまって寝起きのまま会場に入った・・
◆問題に答える際印ちがいでゼロになった・・
◆体操のテストが前回は苦手な〈ボール遊び〉でゼロだったが今回は大好きな〈縄跳び〉だったので満点だった・・
挙げればキリがありません。したがって試験の結果に一喜一憂するのはナンセンス

それでも模擬試験をお勧めするのは知らない場所で知らないお友達に囲まれて初めてのテスターから出題を受けるといった事に何度か慣れておくのは子供にとってよい心構えが出来ると思うからです。

ですから、いつも通っている教室のテストでないものを体験してください。ただし日曜日の度に模試めぐりというのは逆効果も考えられて、感心しません。

よく 塾慣れしているような子供より手付かずの子のほうが学校に好まれる・・などどいう話も聞きますが近年の受験状況からみて、「当日、入学試験会場が初めてのペーパーテスト経験・・・」というのは子供に不親切ともいえるでしょう。

模擬テストの結果が出たら
●この時はよく集中してたね・・、
●案外堂々とやってくるものだ・・
●出来ると思っていたけれどちょっと角度を変えた出題には弱いところがあるんだな~・・・
という程度の分析に留めておきましょう。

結果が出る頃、当の幼児はテストの時のことは覚えていないでしょうからゆめゆめ『なんでできないの? いつもやっているでしょう!』などと、しかる材料にだけはなさらないでください。(復習しない事ではありません!)

ポイントをおさらいすると
◆模試結果の偏差値は当てにならない
◆見知らぬ場所・先生での試験に慣れる
◆お子さんの良い点、不足している点を確認する
また教室に通っておらず、自宅学習で準備してきた場合には
・○をつけると○で囲むの違いが判っているか
・○が閉じているか
・△の角がはっきり判るように描けているか ・×印をつけるの「×」が十字「+」になっていないか
などの約束事について試験を受ける前に確認しておくといいでしょう。模擬試験に際しても、テスターの先生から説明があるはずですが、その場で初めて聞くのと一度聞いているのとで違ってくるからです。

●小学校入試 模擬テスト情報はこちら
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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