現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、愛知県在住67歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:67歳男性同居家族構成:本人、妻(62歳)
居住地:愛知県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:300万円
現在の資産:預貯金3000万円、リスク資産0円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:地方公務員共済7年、私学共済18年、厚生年金13年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万円老齢厚生年金(厚生年金):8万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険80万円(年額・終身)
配偶者の年金や収入:給与収入130万円(年額)
「満足しているがほとんどの月で足りない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由として、「リタイア前に月手取り20万円で子の学資(保険料)以外を賄う生活をしており、現在の年金収入(はその時)と同等のため」と語っています。
とはいえ、ひと月の支出は約「10万~20万円」。公的年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。
「余分な物は極力買わない」
年金で足りない支出については「年一回もらえる生保の個人年金」で賄っているという投稿者。現役時代に「何げなく入っていた生命保険が、満期時に終身年金に切り替えられたのがとてもラッキーでした」とのこと。
また、年金生活においては「ほしい物があったら、安く買える方法がないか考える。余分な物は極力買わない」と無駄な支出を抑えておられます。
「二回目の転職で、様々な経験ができたので後悔はしていません」
現役時代を振り返り、「二回目の転職で、兄や友人と比べ生涯賃金は半分、公的年金も2割減となりました。しかし様々な経験ができたので後悔はしていません」と語る投稿者。今は自由な時間を生かし、充実した年金生活を送っているそう。
「フルートと声楽を音楽スクールで習っています。少しずつできるようになっていく感覚が嬉しい。また、吹き矢の集まりで地域の高齢者と話をしたり、クロッキー(絵を描くことの一種)で久しぶりに時間に追われたりもしています。1~2泊の旅行に妻と、もしくは一人で行って楽しんでいます。さらに、家庭菜園や花壇の植物が成長する姿にも喜びを感じます」と生き生きと語られていました。
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