1:『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(2024年10月11日公開)
主演のホアキン・フェニックスがアカデミー賞主演男優賞を受賞した大ヒット作『ジョーカー』の続編が登場。理不尽な世の中の代弁者として時の人となったジョーカー(ホアキン・フェニックス)。そんな彼の前に現れた謎の女リー(レディー・ガガ)との出会いがもたらす世界とは……。
世知辛い世の中をめった斬りにしてアンチヒーローになったジョーカー。しかし、彼のカリスマ性は彼自身を傷つけていく……。続編は歌唱シーンが満載ですが、心の叫びのようにも聞こえました。
監督:トッド・フィリップス
2:『まる』(2024年10月18日公開)
荻上直子監督の新作は、堂本剛が27年ぶりの単独主演を務めた『まる』。美大卒の主人公が、部屋にいた一匹のアリに導かれて「まる」を描いたら、その絵がいつの間にかSNSで拡散されて時の人となっていくという物語。いつの間にか祭り上げられて戸惑う主人公を演じる堂本さんの自然体の佇まいがいい! 隣人で売れない漫画家を演じる綾野剛さんの、ちょっとヤバめの男をチャーミングに演じる演技力もすごい!
シュールな世界観の中に人とのつながりを描き、ほっこりさせるところもあるいい映画です。
監督:荻上直子
3:『ソウX』(2024年10月18日公開)
2004年に第1作目の『ソウ』が公開。最後のどんでん返しにぼうぜんとした人も多いはず。その後、続編が何作も続き、最新作はなんと10作目です!末期がんで余命宣告を受けたジョン・クレイマー(トビン・ベル)は、実験的な治療法を受けるためにメキシコへ。しかし、それは医療詐欺でした。怒り狂ったジョンは、自分をだました者たちに死のゲームを仕掛けるのです。
ジョンは『ソウ』シリーズの残酷なデスゲームの仕掛け人、ジグソウ。本作は1作目と2作目の間のエピソードだそうです。彼の怒りに任せたゲームは残酷度がアップしていますから、見るときは覚悟してください。
監督:ケヴィン・グルタート
4:『八犬伝』(2024年10月25日公開)
これまで映画、ドラマ、人形劇など数多く作品化されてきた人気物語の最新作が登場です。江戸時代の人気作家・滝沢馬琴(役所広司)が葛飾北斎(内野聖陽)に語った『八犬伝』の物語。このストーリーを気に入った北斎は作画担当に。人気を博した『八犬伝』だけれど、馬琴が失明してしまい……という物語。
滝沢馬琴の物語と彼がつづる『八犬伝』の世界を描くというW構成。豪華ですね~。役所さんと内野さんがいるだけで画面がしまりますね! ファンタジーと感動を融合させたエンタメの快作です。
監督:曽利文彦
5:『トラップ』(2024年10月25日公開)
『シックス・センス』のM.ナイト・シャマラン監督の最新作。今回もさまざまな仕掛けで、面白くて怖い世界を展開させています。娘と出かけたコンサート会場にサイコな殺人鬼が潜んでいると知ったクーパー(ジョシュ・ハートネット)。しかし、その殺人鬼はクーパー自身だった? 3万人の観客と300人の警察官に包囲されたライブ会場で、クーパーは娘同伴で何をしようとしているのか。
ホラーサスペンスにこだわり続け、毎回面白い仕掛けで楽しませてくれるシャマラン監督。スベることもありますが、さて今回は!? ぜひスクリーンで確認してください。
監督:M.ナイト・シャマラン