作文練習法が書かれていた「国語のできる子どもを育てる」という本に、読書指導についても有用な方法が示されていましたのでご紹介します。

著者はまず、学校でも塾でも国語の読む指導については異議を唱えています。それは完結した作品から部分的に抜き出して、内容理解と称して文中から探して抜書きさせる方法にあります。著者の例えでは普段車を公道で制限速度一杯で走らせている人に、ローギアでノロノロ運転させるようなものだというのです。

日本人は世界的にみても識字率が高い国民で字を読むことには小学生でも苦労しないのに、その能力を生かして読書をしていない。その原因は一日二日で読めてしまうような内容の教科書を1年間かけて学習することにあると。細かい部分に拘らずどんどん本を読んで、全体についての理解を深めることが不足している。ひいてはそれが国際的な舞台でのコミュニケーション能力に悪い影響を与えていると主張しています。

私も著者に大いに共感します。学力の基本は読書にあると信じているからです。ことに小学校では、ある程度の読書力があれば学校の勉強は親が見る必要はありませんし、中学入試でも国語や社会ではかなりベースアップになります。算数や理科でも論理的な思考の分野では役に立つでしょう。

仮に入試問題でどんなに良い点を取っていても、あまり本を読まない子供であればその後の伸びは止まってしまう恐れがあります。また人間形成上重要なこの時期に、人としての精神の核となるような本を読むことはその後の人生に大きな影響を与えるでしょう。

さて前置きはこのくらいにして具体的な方法をご紹介します。

【小学校低学年まで】
まだ一人で本を読めないこの時期の子供には十分におしゃべりをさせてください。様々なことを引き出しながら聞いてあげると、自分の考えを整理しながら話すことができるようになります。子供の話の中から興味のありそうな本を探してきて、一緒に読みましょう。

読み聞かせ

本を読むことになれていない子には読み聞かせをします。幼児から1年生くらいまででしたら絵本でも構いません。もしかすると読み終わってもまた読んでとせがむかも知れません。何度でも読んであげましょう。幼い子は繰り返しが大好きです。暗唱してしまうこともあるくらいです。

音読

読み聞かせで本に親しんだら声を出して読むことに挑戦します。初めは長い文を読むのは難しいので一頁ずつ交互に読むなどの工夫もしてみます(私もよくやりました)。読み聞かせで使う本よりやさしいひらがなばかりの本がいいでしょう。