食と健康

Q. 「塩・砂糖には賞味期限がない」って本当ですか? 固まってしまっても大丈夫?

【管理栄養士が解説】塩や砂糖に消費期限がないのか、気になる方もいるようです。塩や砂糖は純度が高く、劣化しにくい食品です。その理由と、カチカチに固まってしまった場合の安全性と対処法について、解説します。

平井 千里

執筆者:平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養ガイド

Q. 塩や砂糖に賞味期限はありますか? 固まったものは食べない方がいいのでしょうか

塩と砂糖、コショウの小瓶

塩や砂糖は、何年たっても問題なし? 固まってしまっても、大丈夫なのでしょうか

Q. 「久しぶりに帰った実家の砂糖がカチカチに固まっていました。母は『塩も砂糖も腐らないから大丈夫』と言いますが、本当に賞味期限はないのでしょうか? 何年も保管していて固まったものは風味が落ちてしまっている気がするのですが、そのまま料理に使っても体に悪くないですか?」
 

A. 塩・砂糖に賞味期限はありません。固まってしまったものも、大丈夫です

塩や砂糖は純度が高く、劣化しにくい食品です。そのため、塩・砂糖には賞味期限はありません。

まず、塩も砂糖もしっかり精製されるため、腐敗させるような不純物を含みません。さらに、食品が腐敗するためには、食品中に「自由水」と呼ばれる水分が必要なのですが、これらも十分な量は含んでいません。微生物がはたらくための十分な自由水もないため、腐敗しないのです。そのため、塩や砂糖は、保存状態がよければ長期間、風味も変わりません。

塩や砂糖を長期間保存していたら、カチカチに固まってしまった」という経験がある人もいるかもしれません。この場合も、品質が変化したわけではありません。保存中にさらに水分が抜けてしまったことで、固まっているだけです。塊になって使いにくい場合は、レンジなどで少し加熱すれば、柔らかくほぐれやすくなります。安心して召し上がってください。

■参考
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