Q. 「梨は追熟しない」って本当ですか? 果物は置いていたら甘くなりそうですが……
梨は置いていても甘くならない? 「梨は追熟しない」というのは本当でしょうか
Q. 「梨は追熟しない」と聞きましたが、本当でしょうか? バナナやキウイなどは、買ってきてすぐ食べるとまだ固かったり、酸味が強かったりしますが、置いておけば熟して、柔らかく甘くなります。どの果物も、買ってきたらしばらく置いておいた方がいいと思っていたのですが、違うのでしょうか?」
A. 和梨は食べ頃で収穫するため、追熟しません。傷ませないよう注意を
梨といっても洋梨と和梨で異なります。洋梨はメロンなどの果物と同じく追熟するので、少し置いて、柔らかくなった頃が食べ頃です。一方で、日本で「梨」といえば一般的には「和梨」のことでしょう。和梨は、実は追熟しません。和梨の場合は通常、食べ頃に収穫するためです。食べ頃で収穫された和梨は、そのまま置いておくと傷んでしまうだけですので、注意が必要です。
たまに、保存期間を考慮して、食べ頃よりも少し前に収穫されるケースもありますので、購入した梨が本当に食べ頃かどうかを確認するために、いくつかのチェックポイントを押さえておきましょう。
まず、まだ食べ頃ではない梨は、皮を触るとざらざら感があります。和梨の食べ頃のサインは、次のようなものです。
- 皮を触ると、つるつるしているか
- 二十世紀などの青梨は、少し黄色っぽくなっているか
- 幸水などの赤梨は、黄色から適度な赤みが出ているか
また、切る前の和梨を触ったときに、もし柔らかくぶよぶよしていたら、それは追熟したということではなく腐っている状態です。触った時にぶよぶよしていなくても、切った時に芯の部分が黒くなっていたら、それも傷んでいるということになります。傷んでいる部分は、しっかり取り除いてから食べましょう。取り除くのが難しいなら、残念ですが諦めた方が安全です。
和梨はシャキシャキした食感も、魅力の一つ。皮を触った感じや見た目などの情報もヒントに、ぜひ食べ頃のタイミングで、おいしく食べてくださいね。
■参考
- おいしい梨の選び方(東松山市公式ホームページ)
- 梨:切ったら芯の部分が傷んでいた。腐っていた。(コープ北陸事業連合)