Amazonをかたるフィッシングメールが出回っている
フィッシングとは、実在するサービスや企業をかたって偽のメールやショートメッセージを送り、偽サイトに誘導してIDやパスワードなどの情報を盗んだり、マルウェアに感染させたりする手口です。近ごろはAmazonを装ったフィッシングメールも多く、以下のようなものを含む偽メールが出回っているようです。
・一見、Amazonのウェブサイトに誘導するようなリンク
(例:「http://123.456.789.123/amazon.co.jp/」といったIPアドレスへのリンク)
・購入していない商品の注文確認、または注文確認の添付ファイル
・支払方法の更新が必要というリクエスト
・パソコンやスマートフォンなどにソフトウェアやアプリをインストールするような指示
・誤字や文法の間違い
とはいえ、公式のメールによく似た偽物も存在しており、本物か偽物かの区別がつきづらい場合もあります。そこでこの記事では、Amazonからのメールが本物かどうかを確認できる簡単な方法を紹介します。
Amazonからのメールが本物かどうか確認する方法
Amazon公式からのメールはすべて「メッセージセンター」で閲覧することができます。閲覧方法は以下の通りです。1.
Amazonの公式Webサイトにアクセスし、[アカウント&リスト]をクリックする
2.
[メッセージセンター]をクリックする
3.
Amazonからのメールの一覧が表示される メールソフトやメールアプリに届いたAmazonからのメールがここに存在しない場合、それはAmazonをかたった偽物のメールです。決して開いたりURLをクリックしたりしないようにしましょう。
フィッシングメールを開いてしまった場合
怪しげなメールを開いてしまった場合、まずは以下を確認しましょう。・URLリンクをクリックしたか?
・添付ファイルを開いたか?
この2つを行っていなければ、おおむね問題ないと言えます。
しかし状況によっては、メールを開いただけでもウイルスに感染する場合があります。メールを開いただけであっても以下の対応を行っておきましょう。
1. 直ちに端末のネットワークを切る
2. セキュリティソフトでウイルス・スパイウェアのスキャンを実行する
3. 所属先に報告する(職場の場合)
フィッシングメールのURLをクリックした/添付ファイルを開いてしまった場合
個人情報などを入力していなければ大きな問題はないと言えます。しかし、この場合もウイルスに感染する可能性は否定できないため、上記と同様の対応を行います。1. 直ちに端末のネットワークを切る
2. セキュリティソフトでウイルス・スパイウェアのスキャンを実行する
3. 所属先に報告する(職場の場合)
フィッシングメールに個人情報を入力してしまった場合
・職場の場合はただちに所属先に報告し、指示を仰ぎましょう。・銀行のカード番号やクレジットカード番号を入力してしまった場合、銀行やカード会社へ連絡し、状況を報告します。
・IDやパスワードを入力してしまった場合、速やかにそれらを変更します。同一のIDやパスワードを他のサービスでも使用している場合は、そちらも変更しておきましょう。
・被害を把握し、被害が出た場合は警察に届け出を行います。
メールの件名や本文の一部を検索することも有効
この記事ではメッセージセンターで確認する方法を解説しましたが、怪しげなメールが届いたら件名や本文の一部をネットで検索することも有効です。検索した結果、詐欺被害の報告や注意喚起などが見つかる場合もあります。
フィッシングメール関連の相談先
■フィッシング詐欺被害の相談をしたい場合国民生活センター
■フィッシング詐欺サイトの情報を提供する場合
フィッシング詐欺対策協議会
■フィッシング詐欺被害に遭った場合
警察サイバー犯罪相談窓口