気温差7度以上で寒暖差疲労に!
昔は暑さでバテるのが夏バテでしたが、今は「寒暖差疲労」で体調不調になる人も。冷房が効いた室内と暑い空間を行き来しているだけで、自律神経が過労ぎみになって不調をきたす「寒暖差疲労」はもともと、秋や梅雨など日中と夜の気温差が7度以上ある季節の変わり目に多いものですが、猛暑と冷房で気温差が大きい夏も要注意です。暑気と折り合いをつけながら元気に夏の暑さをやり過ごす知恵は昔からあります。冷房で体が固まっている方、ちょっと暮らし方を見直してみましょう。「寒暖差疲労というのは急に暑かったり、寒かったり、という温度差によって体に負荷がかかる、このストレスが原因です。一般的に服の中は、温度32度プラスマイナス1度、湿度50%プラスマイナス10%が快適だといわれます。ここから逸脱すると自律神経が体を快適な状態に戻そうとします。このときの負荷がストレスになり疲労に繋がるというわけです」(AllAbout記事「『寒暖差疲労』には何をすればいい?休息のコツとおすすめ家電をパナソニックに聞いた」より)
首と名のつく所を冷やしすぎない
昔から、首や手首、足首といった「首」がつく部分を冷やしてはいけないといわれます。熱中症が疑われるときには「首まわりを冷やすとよい」といわれるように、太い血管が通っていて温度の変化に影響を受けやすい部分なので、冷房がよく効いた空間ではスカーフや襟のあるシャツ、足首丈のソックスや夏用レッグウォーマーなどを活用して体を守りましょう。時々ストレッチをする
自律神経を整える効果もあるといわれる「運動」を取り入れるととてもよいです。冷房で固まりがちな体を簡単なストレッチでほぐして血流を良くすれば、冷えや肩こり、腰痛の予防になります。▮おすすめストレッチはこちら
- 「冷え肩こり対策に! 肘で8の字ぐるぐる体操(AllAbout「肩こり」)
- 「夏の冷房はバレエの大敵!ふくらはぎを温めるなど身体の冷え対策とは」(AllAbout「バレエ」)
温湿度計と自分の体調は別と考える
温湿度計などの「見える数字」で判断することも大事ですが、逆に「快適な温度に設定しているから大丈夫」「家にいるから大丈夫」などと思い込んで長時間じっと過ごし、気がつけばおなかが緩くなるなんてこともあります。エアコンのオート温度調節が想定外に効きすぎていたり、足元や首筋に冷風が当たっていたり、自分の体調がそもそもいまいちだったりと、温度や湿度がちょうどよくても、ずっと調子よくいられるとは限りません。仕事や用事に集中していて気づかないこともあるので、ときどき自分の体調をチェックして! 脱ぎ着しやすいカーディガンやシャツといった羽織ものは必携ですね。
冷たい飲み物から温活ドリンクへ
冷たい甘酒もおいしいですが、寒暖差対策には温めて。生姜を加えてさらにパワーアップ!
おばあちゃんの知恵でおすすめなのは「青じそ茶」。青じその発汗作用が体の不調を改善して胃腸も整え、香りは気持ちをクールダウンしてくれます。
このほか、甘酒は「飲む点滴」ともいわれ、ビタミンB含有量の多い飲み物です。酒粕から作られたアルコールを微量含むものと、米麹から作るノンアル系のものがあり、夏の温活には酒粕のほうがおすすめですが、米麹の甘酒はノンアルで砂糖が加えられていない自然の甘みが魅力。麹は高温が苦手なので、ぬるいくらいでいただくのがよいです。おろし生姜を加えると、末端の血管を広げて全身をぽかぽかさせてくれます。
いっぽう夏の小まめな水分補給に欠かせない麦茶は、大麦自体に体を冷やす成分があるので、冷やした麦茶をがぶがぶ飲むのは逆効果だといわれます。
暑さのあとにやってくる秋は寒暖差疲労が出やすい時期です。それより前に疲れてしまわないよう、体を整えながら暑さをしのぎましょうね。