疲労回復法

Q. 入浴時間は何分がベストでしょうか?

【温泉療法専門医が解説】 湯船で何分くらい温まっていますか? 入浴時間は長ければよいというものではありません。健康にいい入浴時間の目安を解説します。

早坂 信哉

執筆者:早坂 信哉

医師 / お風呂・温泉の医学ガイド

Q. バスタブで温まる入浴時間は、何分がベストですか?

入浴

お風呂で温まる時間、何分くらいがベスト?


Q.「お風呂はシャワーで済ませずに、夏もバスタブで温まった方がいいと言われますが、何分くらい温まるのがベストでしょうか? しっかり温まった方が健康によさそうなので、つい長風呂をしすぎて、のぼせてしまうことがあります。健康にいいお風呂の入り方が知りたいです。」
 

A. 全身浴なら10分間、半身浴なら20分間が目安です

お風呂の最大の健康効果は、体が温まることによって血管が広がり、血流が良くなることで得られます。そのためには一定の入浴時間が必要です。ただ、のぼせてしまうほど温まるのは逆効果です。

40度のお風呂で全身浴をする場合、10分間がベストです。10分間の入浴で、0.5~1.0℃ほど体の深部体温を上げることができます。10分程度であれば、通常、のぼせて体調を崩すようなことはありませんし、かつ血流を十分に良くすることができます。この10分間は延べ時間なので、連続で入浴する必要はなく、途中で体を洗ったりしても構いません。

また、みぞおちより下まで湯につかる半身浴の場合、全身浴と同じだけ深部体温を上げるのに倍の時間がかかります。ですので、半身浴の場合は40℃で20分間がベストです。

お湯にぷかぷか浮く「浮力作用」でリラックスしたり、「水圧作用」による締め付けでマッサージ効果を得たりするためには、全身浴がおすすめですが、全身浴では息苦しく感じてしまうという方は、半身浴にしましょう。体調や持病などによって医師の指示がある場合は、その指示に従ってください。

また、深部体温がおおむね1.0℃上がると、額にじんわり汗をかきます。お風呂に時計がない場合は、額の汗を目安にしてもよいでしょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます