Q. バスタブで温まる入浴時間は、何分がベストですか?
お風呂で温まる時間、何分くらいがベスト?
Q.「お風呂はシャワーで済ませずに、夏もバスタブで温まった方がいいと言われますが、何分くらい温まるのがベストでしょうか? しっかり温まった方が健康によさそうなので、つい長風呂をしすぎて、のぼせてしまうことがあります。健康にいいお風呂の入り方が知りたいです。」
A. 全身浴なら10分間、半身浴なら20分間が目安です
お風呂の最大の健康効果は、体が温まることによって血管が広がり、血流が良くなることで得られます。そのためには一定の入浴時間が必要です。ただ、のぼせてしまうほど温まるのは逆効果です。40度のお風呂で全身浴をする場合、10分間がベストです。10分間の入浴で、0.5~1.0℃ほど体の深部体温を上げることができます。10分程度であれば、通常、のぼせて体調を崩すようなことはありませんし、かつ血流を十分に良くすることができます。この10分間は延べ時間なので、連続で入浴する必要はなく、途中で体を洗ったりしても構いません。
また、みぞおちより下まで湯につかる半身浴の場合、全身浴と同じだけ深部体温を上げるのに倍の時間がかかります。ですので、半身浴の場合は40℃で20分間がベストです。
お湯にぷかぷか浮く「浮力作用」でリラックスしたり、「水圧作用」による締め付けでマッサージ効果を得たりするためには、全身浴がおすすめですが、全身浴では息苦しく感じてしまうという方は、半身浴にしましょう。体調や持病などによって医師の指示がある場合は、その指示に従ってください。
また、深部体温がおおむね1.0℃上がると、額にじんわり汗をかきます。お風呂に時計がない場合は、額の汗を目安にしてもよいでしょう。