Q. スイカの皮は食べられますか? 皮や種は体に悪いのでしょうか?
Q. 「スイカの皮は食べられますか? そのままでは味もなさそうですが、皮が分厚く、捨てる部分があまりに多いので、いつももったいない気がします。皮や種を食べると、体に悪いのでしょうか?」
A. スイカの皮は食べられます。皮や種が有毒な野菜・果物には注意を
夏に食べる、ひんやり冷やしたスイカは格別ですが、スイカの皮はかなり厚みがあるので、もったいなく感じる人もいるようです。先に答えを言うと、スイカの皮は食べられます。より正確に言うと、「内果皮」と呼ばれる白い部分は食べられます。緑色をした「外果皮」も毒性があるわけではありませんが、あまりに硬いので食べるのは諦めた方がよいでしょう。また、種もおいしいものではありませんが、食べても体に害はありません。
スイカの皮の白い部分を食べる場合、そのままではおいしくありませんので、調理する必要があります。スイカの皮を使った料理で最も一般的なのは「漬物」でしょう。作り方も簡単です。
■スイカの皮の漬物レシピ
スイカを食べた後の食べ残しの白い部分を一口大にカットし、食塩をまぶしてしばらく放置します。食塩の量は、漬けるスイカの皮の2%程度が目安。スイカの皮が100gであれば2g程度の食塩をまぶします。水分が出てきたら水切りをし、味が不足しているようであれば、しょうゆなどで味を整えてください。
また、スイカの皮や種は問題ありませんが、皮や種を食べると危険な野菜や果物もあります。
例えば、サクランボや桃などのバラ科の植物の種子には、「アミグダリン」という有害物質が含まれています。これらの種を割って、中身を食べるようなことは避けてください。
また、ジャガイモの皮の緑色に変色した部分や芽の部分には、ソラニンやチャコニンという有害物質が含まれています。それらの部分を取り除けば安全に食べられますが、芽が出ていたり皮が緑色に変色した部分は、食べないようにしましょう。
また、野菜や果物の皮自体に毒性がなくても、農薬などが付着している場合もあります。皮を食べるときにはしっかり洗ってから食べてください。