いつ訪れても、どこかで花が咲いている風景に出会うことができる秩父地方。さまざまな花の名所がそろう秩父の中で、5月に花を楽しめる場所の1つが「彩の国ふれあい牧場」です。
起伏に富んだ丘を真っ赤なポピーが埋め尽くす風景が、いつしか「天空のポピー」として注目を集めるようになりました。
今回は彩の国ふれあい牧場で楽しめる「天空のポピー」をご紹介します。丘の上から見下ろせるポピーの花畑は思わず息をのむほどの美しさですよ。
<目次>
自然と触れ合いながら畜産について知ることができる「彩の国ふれあい牧場」
「彩の国ふれあい牧場」は、埼玉県皆野町と東秩父村にまたがる位置にある牧場です。群馬県、山梨県から埼玉県内の関東平野へ向けて山々が連なる秩父山地。その山中で県内の酪農家から預かった乳用牛の生育や肉用牛を育てるため、埼玉県が公共牧場として秩父高原農場を設けました。
秩父高原農場の広大な敷地の一部を「彩の国ふれあい牧場」として一般公開しており、豊かな自然の中で乳製品の手作り体験や山羊、羊、うさぎなどの動物たちとのふれあいを通して畜産についての理解を深めることができる場所です。
起伏に富んだ丘を1200万本の真っ赤なポピーが彩ります!
秩父高原農場では、皆野町と東秩父村、地元のJAと連携し、彩の国ふれあい牧場の牧草地の一部を活用して、ポピーの花畑を造りました。植えられたポピーの本数はなんと約1200万本!「天空のポピー」と名づけられ、秩父の新たな観光スポットとして毎年賑わいを見せています。 「天空のポピー」は起伏に富んだ丘の地形を生かしており、立体的に花が咲いているような風景を楽しめます。丘の上からは遠くに見える街並みと共にポピーの花畑を望めますし、丘の下からはポピーが丘を埋め尽くすように咲く様子が楽しめます。お気に入りのポイントを探しながら会場をめぐるのも楽しい旅の思い出となるでしょう。 花畑の中を横切る形で遊歩道が設けられているので、空をバックにしたポピーなどいろいろなアングルでポピーを愛でることができますよ。
雨が降った時は休園、天気のチェックが必須
素晴らしい絶景を存分に楽しめる「天空のポピー」ですが、出かける際には1点注意すべきことがあります。それはお天気。牧草地を生かしてポピーの花畑を造っているため、雨が降ると足元が悪くなり、駐車スペースが確保できなくなることから、週末などの混雑日であっても休園となります。
開園するか否かは当日「天空のポピー」の公式Webサイトで発表されるため、天候が怪しい時は必ず開園状況を確認してから出かけるようにしてください。
丘が真っ赤に染まる彩の国ふれあい牧場「天空のポピー」を紹介してきました。観光資源が豊富な秩父エリアにあり、長瀞(ながとろ)や秩父市内の観光スポットとセットで行くことも可能な「天空のポピー」へぜひ出かけてみてください。
彩の国ふれあい牧場「天空のポピー」へのアクセス
地図:Googleマップ
入園料:大人(中学生以上) 500円
営業日時:毎年5月中旬~6月上旬
営業時間:9時~17時(最終入場16時30分)
<鉄道>
<車> 関越道 嵐山小川インターチェンジから、県道11号線経由で国道254号線へ。小川町から再び県道11号線に入って東秩父方面に進み、県道361号線で皆野方面へ進んで「天空のポピー」会場へ。
または関越道 花園インターチェンジから、国道140号線、皆野寄居有料道路を進んで皆野・長瀞インターチェンジより県道82号線を三沢方面へ。「彩の国ふれあい牧場」の案内に従い、県道361号線に進んで「天空のポピー」会場へ。
駐車場はありますが、容量が大きくないため早い時間に満車となり、入場待ちのため1時間半~2時間以上渋滞することがあります。嵐山小川方面から来る場合は手前の道の駅 和紙の里ひがしちちぶ、皆野方面から来る場合は手前の道の駅 みなので一息入れることと、時間に余裕をもってお出かけされることをおすすめします。
【関連サイト】
・天空のポピー
・秩父高原牧場
・彩の国ふれあい牧場の施設案内(秩父高原牧場)
◇「関東の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで関東地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
◇「春の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで春の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。