睡眠

Q. 海外出張が多く、時差ボケがつらいです。早く治す方法は?

【日本睡眠学会所属医師が回答】海外出張や海外旅行で避けることができない「時差ボケ」。時差ボケがなかなか治らない人もいれば、すぐに適応できる人もいるようです。その違いと、早く治すコツをご紹介します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

Q. 海外出張時の時差ボケがつらいです。早く治す方法はありますか?

海外出張・海外旅行の時差ボケ

海外出張や海外旅行につきものの「時差ボケ」の悩み……早く直す方法は?


Q. 「海外出張が増えて、毎回『時差ボケ』に悩まされています。時差ボケにあまりならないタフな同僚もいるのですが、元々の体質でしょうか? 時差ボケを早く治す方法があれば、ぜひ教えてください」
 

A. 時差ボケ対策は出発前からがキモ! 小さなコツを取り入れていきましょう

まず、海外に出発する前にすでに睡眠不足の状態だと、時差ボケの症状が強くなります。忙しくて睡眠時間が確保できない場合は、正午から午後3時までの間に、30分以内の昼寝を取り入れましょう。

できれば、出発の1週間ほど前から「東行きフライトなら早寝早起き」を、西行きフライトなら「遅寝遅起き」を心がけて、体内時計を現地時間に近づけておくことが、時差ボケ予防のポイントです。

飛行機の中では、必ず「現地時間に合わせて」睡眠をとってください。機内食は現地時間に合わせて出されます。少しでもよいので、食べるようにしましょう。胃腸の体内時計が調節されやすくなります。

目的地に到着してからも、コツがあります。到着時に日中なら、屋外で強い光を浴びましょう。時間もあって、どうしても眠くてたまらない場合も、昼間からぐっすり眠ってはいけません。仮眠は長くても2~3時間までです。

到着が夕方以降なら、そのまま現地時間に合わせて行動してください。なるべくリラックスを心がけて、眠気がくるのを待ちましょう。起床後は、熱めのシャワーを浴びると交感神経が刺激されて、目が覚めます。

時差ボケ予防と解消法は、小さな工夫の積み重ねです。上手に実践して、海外出張も健康的に乗り切ってください。

さらに詳しく知りたい方は、「時差ボケしない人になる方法・海外旅行での体内時計の整え方」をあわせてご覧ください。
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