プロンプトの要素と形式について
ChatGPTにおけるプロンプトの設計は、AIによるテキスト生成の質を大きく左右します。効果的なテキスト生成を目指すためには、プロンプトの形式や含まれる要素や形式に細心の注意を払うことが不可欠です。『Prompt Engineering Guide』
参照URL:https://www.promptingguide.ai/jp
要素についての引用:
・指示:モデルに実行してほしい特定のタスクや命令を明確にします。
・文脈:必要に応じて外部情報や追加の文脈を提供し、モデルがより良 い応答を生成できるようにします。
・入力データ:応答の基となる具体的な情報や質問を指定します。
・出力指示子:期待する出力のタイプや形式を明確にします。
これらの要素を考慮することで、人間が望む回答を、ChatGPTが生成しやすくなります。効果的なプロンプトの設計には、明確な目的の設定と、求める回答の種類をChatGPTが理解しやすい形で伝えることが重要です。
プロンプトの設計における主要な要素を要約すると、以下のようになります。
1. 明確な目的設定: 応答に必要な具体的な内容や形式を事前に定めることで、目指すべき方向性を明確にします。
2. 期待する回答形式の指定: 回答が取るべき形式や範囲についての具体的な指示を提供します。これにより、望む情報の構造や詳細さをAIに理解させることができます。
3. 適切な情報提供: 回答の質を向上させるために、関連する背景情報を提供します。これはAIがより精密で有用な回答を生成するための基盤となります。
これらのポイントに注意を払ってプロンプトを設計することにより、ChatGPTはより精度高い回答や、求める形式のコンテンツを生成する能力が向上します。このスキルは、コンテンツ作成や情報収集など、多様な用途でChatGPTを活用する際に大いに役立ちます。
形式についての引用:
指示はプロンプトの最初に配置し、指示と文脈を区切るために「###」のような明確な区切り記号を使用することが推奨されています。
例えば:
プロンプト:
### 指示 ###
以下のテキストをスペイン語に翻訳してください。
Text: "hello!"
このように、実はAIが必要としている要素や理解しやすい形式(書き方)が存在しています。ネット情報などで様々な独自プロンプトが存在していますが、筆者は独自仕様のプロンプトよりも前に、まずは守破離の精神で基本から試してみることを推奨します。
筆者おすすめのプロンプト紹介
筆者独自のプロンプトを紹介します。ただ、あらかじめ説明しておくと、独自というよりも、先ほどの『Prompt Engineering Guide』を基本プロンプトとし、そこから派生する内容に関しては、ChatGPTに聞きながら作成しました。『ChatGPTのことはChatGPTに聞いた方が早い』ということです。
### 指示 ###
○○してください。(←指示)
丁寧(←例)なトーンで1500文字(←例)程度で書いてください。(←形式)
条件:
ここに細部指示を入れる(←コンテキストでありサブ指示)
文脈(背景):
あなたは、□□です。
□□の視点から書いてください。(←エラー回避のおまじない)
テーマやタイトル:
△△について(←入力データを最後に書く)
※ChatGPTに納得いくまで聞いてみました。それを、何度も繰り返し行ってきました。
ただ、簡単にはじめていくプロンプトもあります。最初から、情報や条件を多めにプロンプトに加えていく場合は、形式にならうことを推奨しますが、短文のプロンプトの場合は、生成結果にはほとんど影響を与えませんので、長めのプロンプトの場合に形式を取り入れてみましょう。
まとめ
AIは大量のデータから最適なキーワードを割り出し、コンテンツ生成を効率化することでSEOの質を向上させています。さらに、AIの利用による時間の削減は、コスト削減とクリエイティビティの向上をもたらし、戦略的なタスクへのリソース再配分を可能にします。
GoogleはAI生成コンテンツでも高品質なものであれば特に制限なく上位表示されると明言しており、AIと人間の協働がSEO成功の鍵となるでしょう。効率的かつ戦略的に目標達成を助ける重要な手段です。
この記事の筆者:瀧内 賢
SEO・DXコンサルタント、集客マーケティングプランナー。ChatGPTなどに関するDXセミナー、研修はこれまで250回以上。月間コンサルは平均120件前後。
近著に
『これからのAI×Webライティング本格講座 ChatGPTで超効率・超改善コンテンツSEO』
『これからのAI×Webライティング本格講座 ChatGPTで超時短・高品質コンテンツ作成』
『これからのAI × Webライティング本格講座 画像生成AIで超簡単・高品質グラフィック作成』(ともに秀和システム)がある。