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認定廃止でどうなる? 「英検」「工業英検」! 【認定制度廃止の波紋】

英検や工業英検などの文部科学省管轄の検定試験の認定制度が廃止される。試験そのものはなくならないが、今後どのような影響があるのだろうか?

執筆者:川本 佐奈恵

(文/前ガイド:恩田ひさとし)
【 認定制度廃止の波紋 】


認定制度廃止関連Clouse Up!
認定廃止の波紋~英検編その1
認定廃止の波紋~英検編その2

今年(2001年)8月、文部科学省は、「英検」や「工業英検」など省所管の公益法人が実施している技能検定の認定の廃止を決めた。

 文部科学省の認定がなくなるだけで、実際問題、「英検」や「工業英検」そのものがなくなるわけではない。しかし、マスコミ報道の一部に、試験そのものが廃止と誤解を生じるニュアンスのものもあった。「文部科学省は『実用英語技能検定(英検)』など所管する公益法人の技能審査制度を廃止する考えを示している」(2001/09/20産経新聞朝刊)など、代表的な報道であろう。

 このような報道もゴシップの類ならばおもしろいかもしれない。しかし、検定試験に合格するために勉強している人たちや、頑張って資格を取った人たちにしてみれば、「せっかく取得した資格なのに、意味のないものになってしまうの?」と不安な気持ちにさせてしまう可能性も否定できない。

 さて、文部科学省の認定、いわゆる”お墨付き”だが、必ずしも絶対的なものではないと思われる。TOEICにしろ日本商工会議所の簿記にしろ、お墨付きはなくとも、立派な資格として社会的に通用している。認定廃止をいたずらに騒ぎ立てる必要もないであろう。

 認定廃止の当事者となる財団法人日本英語検定協会だが、広報担当によると、「認定廃止は時代の流れとして理解している。(時代に見合った試験にするべく)さらなる努力をする必要がある」と、前向きなコメントだ。

 また、認定制度に詳しい事情通によると、「認定制度の縛りがなくなり、級の設定や、問題の融通が利くようになる。より時代のニーズに即した試験になるのではないか」と、見解を示す。

 いずれにせよ、主催者側には時代のニーズを満たす出題が要求されるようになる。認定がなくなり、検定試験も自由競争の時代になるからだ。受験者側も、お墨付きのあるなしではなく、社会(企業)のニーズに合った試験を選ぶ目を持つことが要求されるようになることは間違いない。

 みなさんから、認定制度廃止について、ご意見をお待ちしております。

メールはこちらまで

日本英語検定協会 http://www.eiken.or.jp/
日本工業英語協会 http://www.ias.biglobe.ne.jp/koeiken/

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