Q. 年金暮らしの人も、ふるさと納税はできますか?
「もうすぐ定年を迎えます。年金暮らしになっても、ふるさと納税はできるのでしょうか」(50代後半/会社員/男性)A. 「年金暮らしでもふるさと納税はできます」(福一さん)
所得税や住民税といった税金を納めている方であれば、年金暮らしになってもふるさと納税をすることで、税制優遇(節税)や返礼品を受け取るなどの恩恵を受けることができます。ふるさと納税は、自治体に寄附した金額(総額)から2000円を除いた額が、翌年の所得税や住民税から還付または控除されます。ですので、実質自己負担は2000円ということになります。ただし、自己負担が2000円となる寄附上限額は、家族構成や年金受給額によって変わってきます。
例えば、65歳以上の場合、単身で年収200万円の年金受給者であれば、自己負担が2000円となる上限額は大体1万2000円になります。扶養している配偶者がいて、年収が250万円ぐらいの年金暮らしの方であれば、自己負担が2000円となる上限額は大体1万5000円になります。
さらに、年金以外にも「不動産収入」やパート・アルバイトをしていて「給与収入」などがある場合は、上限額が増える可能性があります。ふるさと納税の公式サイトなどで、自己負担が2000円となる寄附上限額をシミュレーションすることができますので、一度確認してみてください。
教えてくれたのは……福一 由紀さん
FP(ファイナンシャルプランナー)。大学卒業後システムエンジニアとして勤務。2人の子どもを出産し退職後FP資格を取得。女性のFP仲間とともに会社を設立し、セミナー、執筆、各種メディアへの企画監修、コンサルティングなどを行っている。