預金・貯金

自動積立定期預金で確実に貯める!おすすめ銀行3つとは?【2023年最新】

お金を貯めるには、給与天引きでコツコツ積み立てるのが一番の近道。でも勤務先にその仕組みがない場合は、次の選択肢となるのが銀行の「自動積立定期預金」です。どの金融機関でも商品性に大きな違いはありませんが、金利には差がある時代になってきました。商品の仕組みを正しく理解するだけではなく、好金利を提示する3つのおすすめ銀行も紹介します。

鈴木 弥生

執筆者:鈴木 弥生

預金・貯金ガイド

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<目次>

銀行の自動積立定期預金なら決まった日に、目標通りの金額を自動的に貯められる

「自動積立定期預金」とは、毎月決まった日に、決まった金額を、普通預金から自動振替で定期預金に積み立てる商品。ほとんどの金融機関で取り扱っているので、誰でもすぐに始めることができます。
自動積立定期預金なら誰でも貯められる

自動積立定期預金なら誰でも貯められる

商品性は、どこの金融機関もほとんど変わりません。「すぐ」「簡単に」始めたいなら、給与振込で利用している銀行を選ぶのが一番です。

というのも「貯められない」「積立は初めて」という人にとって、お金の移動を毎月行うのは意外にハードルが高い作業です。続かない大きな原因になりますから、何もしなくても自動的に貯める仕組みを作ってしまうのが一番です。給与が振り込まれる銀行で、引き落とし日を給与振込日の翌日に設定しておけば、ほとんど給与天引きと変わらない感覚で確実に貯めることができます。

預入方法の基本は「あらかじめ指定した日に、決まった金額を積み立てる」ものです。しかし、金融機関によっては……

(1)指定した日に最低指定残高以上の預金があると、超過分を自動的に積み立てる
(2)ボーナス時など増額月を設定できる
(3)いつでも追加で入金できる


といった、複数の方法を可能としているところもあります。

積立期間も……

(1)終了日を特に決めずに積立を継続する
(2)あらかじめ満期日を設定する
(3)一定期間ごと、または任意の時期に積立残高の一部を払い出せる


などがあります。

「とにかく貯めたい!」という人は、それほど意識しなくても構いませんが「使う時期が決まっている」「いつまでにいくら貯めたいという目標がある」人は、手続きをする前にしっかり確認しておく必要があります。

金利は上昇傾向、できれば積立も金利を意識しよう! おすすめの銀行は?

金融機関によって仕組みに違いはない自動積立定期預金ですが、金利には差が生じ始めています。というのは、日本も約30年ぶりにモノの値段や賃金が上昇する「インフレ」状態になってきたからです。ということは、預金金利にも注目する必要があります。

しかし、自動で積み立てる定期預金の金利は、現時点ではまだ0.002%という銀行が多数派。一部のメガバンクが定期預金金利を100倍(0.2%)に引き上げたという報道がありましたが、それは預入期間10年のみ。預入期間5年未満の定期預金金利は0.002%で変更はなく、5、6年は0.07%、7、8年は0.1%という状況です。そんな中で、預入期間が短めでも好金利を提示しているのが楽天銀行、SBJ銀行、ソニー銀行です。
 

楽天銀行の「定期預金の積立購入」

楽天銀行の「定期預金の積立購入」は、毎月自動的に円普通預金から円定期預金に預け入れる商品。預入金額は1000円から1円単位、指定した月だけ金額を増額できる設定ができます。楽天銀行の大きな特徴は預入期間によって金利が異なり、しかも一般的なセオリーである「長期=金利が高い」ではないことです。最も金利が高いのは1年で0.15%、次は6カ月の0.13%。おすすめの使い方は預入期間は1年で満期時は自動解約を選択します。1年後の満期時に金利を確認し、積み立てたお金は好金利の定期預金へ入れます。自動積立は金利をみて再度、期間を選択して継続するという使い方です。

そんな面倒なことはムリ!という人にはとっておきの情報を。楽天銀行は普通預金金利も0.02%で、なんとメガバンクの定期預金(5年未満)の10倍。しかも楽天カードの引き落としがあると0.04%、楽天証券との口座連携サービス(マネーブリッジ)を設定すると0.1%です。自動積立をしなくても貯められる自信がある人ならば、楽天銀行の場合は普通預金口座を上手に使うという方法もあります。

■商品名:定期預金の積立購入
■預入単位:1000円以上1円単位
■預入期間と金利(年利・税引前):6カ月(0.13%)、1年(0.15%)、1カ月、3カ月、2年、3年、5年、7年、10年(0.02%)
 

SBJ銀行の定期積金〈ベスト積金〉

キャンペーンを中心に好金利な商品が多いSBJ銀行も注目です。店舗数が多くないため知名度は低いですが、2009年に開業した韓国の大手金融グループ「新韓金融グループ」の日本現地法人で、海外資本ですが日本国内のほかの銀行と変わりはありません。もちろん預金保険制度の対象で、銀行が破綻した際も元本1000万円までの預金と破綻日までの利息は保護されます。また、店舗は少ないものの提携ATMが多く、セブン銀行、イオン銀行、イーネット合計で月10回まで無料で入出金ができます。

「定期積金〈ベスト積金〉」は、毎月の払込日に1000円以上1円単位で預け入れることができ、満期時は自動解約または定期預金への振り替え、積立は自動継続または非継続を選ぶことができます。金利は1年0.05%、5年0.15%など期間が長いほど有利ですが、キャンペーンが頻繁に行われ店頭金利よりも有利なことが多いので、積立期間は短めにして満期となった資金は条件が合うキャンペーン定期預金に預け替えると、さらに有利に増やすことができます。

■商品名:定期積金〈ベスト積金〉
■預入単位:1000円以上1円単位
■預入期間と金利(年利・税引前):6カ月(0.03%)、1年(0.05%)、2年(0.10%)、3年(0.13%)、5年(0.15%)
 

ソニー銀行の「積み立て定期預金」

ソニー銀行の「積み立て定期預金」は毎月の積立以外に、年2回の増額月指定や随時積立も可能な貯めやすい仕組みです。1年、2年、3年のいずれか自分で選んだ期間で積立を行いますが預入期間の定めはなく、満期日に受取利息を加えた額を同一期間で継続します。自分名義の他行の口座から、毎月自動的に手数料無料で円普通預金口座へ入金する「おまかせ入金サービス」があるので、給与振込口座を勤務先から指定されていて変更できないという人も、手間なく利用することが可能です。

また、ソニー銀行は「外貨預金の積立購入」もできます。外貨普通預金を500円から「毎日」「毎週」「毎月」など、好きなタイミングで継続して購入する商品。取り扱い通貨は米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、人民元など12通貨。海外旅行の際に外貨のまま支払いができるVisaデビット付キャッシュカード「Sony Bank WALLET」もあるので、海外旅行へ行くことが多い人は外貨も少額ずつ積み立てるといいかもしれません。

■商品名:積み立て定期預金
■預入単位:1000円以上1000円単位
■預入期間と金利(年利・税引前):1年、2年(0.02%)、3年(0.05%)

お金を貯める方法に近道はなく、いつの時代も王道は「積立」です。自動的にお金が貯まる仕組みを作ってしまえば、貯蓄残高は確実に増えていきますから、まずは自動積立定期預金でしっかり貯めることから始めましょう。ただし最近は金利が上昇する傾向にあるので、預ける金融機関を検討して、預入期間はあまり長期にせず定期的に金利を確認して預け替えるといった行動も必要です。

※本文中の金利はすべて税引前、2023年11月27日現在
 
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