ドバイ

高そうなイメージ?「ドバイの物価」、実は日本より安いもの・高いもの【2024最新版】

2018年10月のVAT(付加価値税)導入から5年が過ぎ、かつて「免税天国」と呼ばれていたドバイの姿も一変。物価高騰や円安の影響もあり、日本人にとってドバイ旅行は高嶺の花? それとも快適なリゾート地なのでしょうか。最新情報を紹介します。

西田 麻紀

執筆者:西田 麻紀

ドバイガイド

ドバイを走る高速道路シェイク・ザーイド・ロードには、未来博物館(The Museum of the future)などアイコニックな外観の建物が楽しめる

ドバイを走る高速道路シェイク・ザーイド・ロードからは、未来博物館(The Museum of the future)などアイコニックな外観の建物が楽しめる

2018年10月のVAT(付加価値税)導入から5年が過ぎ、かつて「免税天国」と呼ばれていたドバイの姿も一変しました。物価高騰や円安の影響もあるなかで、日本人にとってドバイは高嶺の花? それとも快適なリゾート地なのでしょうか?

日本とドバイの物価差(2023年12月現在)や旅行の予算、さらには買い物をお得に楽しめるスポットなど、ドバイ滞在時に役立つお得な情報を紹介します。
<目次>

日本円→ディルハムへ、おすすめ換金スポット

ドバイの公式通貨「ディルハム(AED)」

ドバイの公式通貨「ディルハム(AED)」(画像:shutterstock)

ディルハム(AED)は、ドバイを含むUAE(=アラブ首長国連邦)全7首長国の公式通貨です。

手数料を考慮すると、日本よりも現地のドバイ国際空港でディルハムに換金するのがおすすめです。必要な金額を換金し、その後は、必要に応じてショッピングモールの換金所を使うといいでしょう。
 

ドバイの滞在費はいくらかかる?

ドバイのアイコン「ドバイフレーム」

ドバイのアイコン「ドバイフレーム」(画像左:Andrey Pozharskiy  Shutterstock.com)

個人旅行の場合、3泊5日の日程で目安となる滞在費は下記のとおりです(1ディルハム=40.06円/2023年12月5日現在、以下同)。
  • カジュアルなステイ:1500ディルハム(約6万円)
  • 贅沢なステイ:5000ディルハム(約20万円)
交通手段や行きたい観光スポットによって変わりますが、まずはドバイ国際空港の換金所で1000ディルハム(約4万円)程度を両替しておくと安心です。

タクシー、ショッピングモール、ホテルなどでクレジットカードも広く使用できますが、路面店などでは現金が必要なこともあるので注意が必要です。ATMも利用可能なので、必要に応じて活用してください。

パッケージツアーの場合、移動や食事、アクティビティーが含まれているため、お土産代などを用意すればいいでしょう。デーツなどのドバイの定番土産であれば40ディルハム(約1600円)程度で、しっかりとしたパッケージのものが購入できます。

 

ドバイ物価「安い」もの、「高い」もの

スーパーのレシートで見るドバイの物価

スーパーのレシートでドバイの物価を見てみると……?

ドバイでは、手頃な価格でさまざまなアイテムを楽しむことができます。

■お得! 日本より「安い」もの
ドバイと言えばアラビックスイーツとスパイス

ドバイらしいフレッシュなスパイス類もお得に入手可能

フレッシュなスパイス、豊富な種類のナッツ、デーツ(ナツメヤシ)、紅茶などは、日本よりもお得に手に入ります。

スーパーで売っている個包装のチョコデーツ(チョコレートでコーティングされたデーツ)は、日本人にも喜ばれるお土産です。高級なサフランやウコン、さまざまなフレーバーのカシューナッツもおすすめです。
アラビックスイーツ

アラビックスイーツ

さらに、マンゴーやドラゴンフルーツ、ランブータン、パパイヤ、ザクロ、場所によってはドリアンなどの南国フルーツも日本の半額以下のことも。レストランでは、ロブスターやハタハタなどの高級魚介類もリーズナブルに楽しめます。お酒好きの人には、ハッピーアワーがお勧めです。

■要注意! 日本より「高い」もの
一方で、価格に注意してほしいのは高級感を満喫できるアイテムとして外せないシャンパンや高級アルコール類です。

ワイン1杯が20~40ディルハム(約800~1600円)で楽しめる一方で、ご褒美旅行やハネムーンにふさわしいシャンパンは、高級な場所では1杯150ディルハム(約6000円)など価格には幅があります。

日本酒も現地(イスラム教徒以外)で人気ですが、状況によっては、徳利1本分のつもりで注文したら、提供されたのがお猪口1杯だった……なんてことも。具体的な価格は訪れる場所やメニューによって異なるので、レストランやクラブを訪れる前に、値段を確認するのも得策かもしれません。
 
さらに、VAT(付加価値税)に加え、スーパーでの購入時には、コーラなどの炭酸ドリンクに50%、エナジードリンクに100%、たばこに100%などと物品税がかかることも。お支払い時にはこれらの点に留意して、快適な旅行をお楽しみください。
ほかの商品と同じ税率と思っていたらVAT以外の税金が上乗せされることもあるので、スーパーでの買い物では注意しましょう。
 

お手頃価格のスーパーマーケット、物価は?

ドバイのスーパーに並ぶドリンク類

お手頃価格のスーパーに並ぶドリンク類。日本では手に入らないソフトドリンクはステイ中の楽しみのひとつです

チョコレート、トイレタリー用品、紅茶などお手頃価格のスーパーマーケットで販売される食品や生活用品の価格は、「思ったより高くない」と感じるかもしれません。

日本でも人気の紅茶ブランドAHMAD TEA(アーマッドティー)は、ティーバッグ100袋入りで18.5ディルハム(約740円)、ピスタチオ100gが5.8ディルハム(232円)とお値打ち。

コーラの価格をみると、500mLが2.29ディルハム(約92円)、2.5Lのコーラが5.99ディルハム(約240円)で販売されています。本体価格でいうと、ほとんど日本と変わらないと思われるかもしれません。しかし、先に挙げたようにコーラには物品税が50%加算されます。

日ごろ日本で購入しているものと、ドバイの物価を比較してみてください。

ご紹介した商品の例は庶民的なスーパーマーケットのひとつ「ヴィバ・スーパーマーケット」の価格例です。庶民的なスーパーとしては、「ユニオンコープ」「チョイスラム」「ルル・ハイパーマーケット」も人気の店です。一方で、ドバイにおいて中・高級スーパーに位置づけられる「ウェイトローズ」や「オーガニック・フード&カフェ」など高級食材やオーガニック商品を取り扱うスーパーマーケットなどでは、商品によっては価格が跳ね上がることも。

良いものだから価格も高い!というのは当たり前かもしれませんが、スーパー選びでドバイでの出費も大きくかわるのでご参考にしてください。

 

日用品でドバイの物価を確認

生活に欠かせない日用品を例に、ドバイの物価(※庶民的なスーパーマーケット「ヴィバ・スーパーマーケット」の商品より)をご紹介しましょう。
  • キャノーラ食用油(3L):29.9ディルハム(約1200円)
  • 卵(30個入り/1パック):10.99ディルハム(約440円)
  • 卵オーガニック(6個入り/1パック):10.99ディルハム(約440円)
  • 低脂肪牛乳(1L):4ディルハム(約160円)
  • ポテトチップス(1本): 5.99 ディルハム(約240円)
  • Kingsley社コーラ(500mL):2.29ディルハム(約92円)
  • 洗濯洗剤(1L): 12.99ディルハム(約520円)
  • 歯磨き粉(75ml):2.99ディルハム(約120円)
  • ヘアカラー(1箱):10.99ディルハム(約440円)
  • オール・イン・ワン・シャンプー(1本):5.99ディルハム(約240円)
>スーパーに陳列された商品を見てみる
 

ドバイのセール時期は?

お財布のひもが緩むドバイのバーゲン

お財布のひもが緩むドバイのバーゲン

お得にショッピングを楽しむなら、セールやアウトレットを活用するのも手です。

アウトレット
日本ほど整ってはいませんが、ドバイにもアウトレットがあります。例えば、「The Outlet Village」や「Dubai Outlet Mall」では、大幅な割引価格で有名ブランドの製品を購入可能です。

これらのアウトレットは、ドバイ・ショッピング・フェスティバルやブラックフライデーなど、特にセール時期にはさらにお得になることがあるので要注目です(都心から少し離れた場所にあるため、滞在先からの交通費に関しては事前に確認を)。

■ドバイ・ショッピング・フェスティバル(以下、DSF)
DSFは、ドバイ全土で5週間にわたりショッピングを活性化させるために生まれた、首長国をあげてのイベントです。大小問わず、ショッピングモールや店舗で大セールが行われます。この時期に旅行プランを設定するのもおすすめです!

DFSでは、お買い物のみならず、ファッションショーやミニコンサート、大道芸などのエンターテインメントなど無料で楽しめるイベントも目白押しです。
■ブラックフライデー
ドバイでは、日本と同様に例年11月にブラックフライデーが開催されます。数百以上のブランドで最大90%オフなど大幅な割引がされます。

一般的なドバイのブラックフライデーは、11月24~26日まで。ドバイ各所のモールで開催されます。大規模モールでは、他のモールとの差別化を図るため、300ディルハム以上の買い物で賞金3万ディルハム(商品券)を獲得できるなどのプロモーションがこぞって行われています。

 

ドバイ旅行の魅力は「高級感」だけじゃない

ドバイは高級感漂う都市ではありますが、物価に関しては選択次第でコストを抑えることができます。特にセールの時期にはお得な商品が豊富に揃っているため、ショッピングも満喫できるでしょう。

2024年も円安の影響で滞在時の準備資金や物価の下調べは必須です。安心してドバイを楽しむために、ぜひ通貨変動や物価を踏まえて慎重に計画を立ててください。(※渡航の際には「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど最新情報の入手に勤め、安全確保に注意しましょう)

>画像で見る!ドバイの観光スポット

<参考>
ビジット・ドバイ」ドバイ経済・観光局
外務省 海外安全ホームページ

 
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